昼下がり、北新地の街に足を踏み入れた。
久々の訪問だった。ジャングル東京、北新地店。
ネオンが少しずつ灯り始め、通りには高級感漂う空気が流れている。
普段の仕事の疲れを、今夜は少し贅沢に忘れようと思っていた。
指名した女の子が案内に現れるはずだった。
でも、待てど暮らせど現れない。
時計を見る。もう40分が過ぎていた。
店のスタッフがやってきて、強制的にチェックを入れる。
思わず眉がぴくりと動く。
その瞬間、胸の中に小さな違和感が芽生える。
「40分で終わるのに、どうして90分分の料金?」
手元のレシートを見る。金額は61,500円。
目を疑った。指名の子は戻ってこない。ドリンクも頼んでいない。
それなのに、なぜこの額なのか。
隣のテーブルでは、楽しげにグラスを傾ける客たち。
自分だけが、不条理に巻き込まれたような感覚が押し寄せる。
深呼吸をして、頭を整理する。
「待たされただけで、金を取られるのか?」
怒りと驚きが混ざり、冷静さを保つのが難しい。
店員に確認を求める。
対応は淡々としている。謝罪の言葉はなく、説明も不十分。
口先だけで「規定です」と言われた瞬間、皮肉な感情が心を満たす。
「規定? 本当にそれでいいの?」
心の中でつぶやき、悔しさを胸に溜める。
視線をレシートに戻す。
意味の分からない追加料金の項目が並ぶ。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください