この話を見た時、私はかなりはっきり思った。
それ、妻の語学力の問題じゃない。
お前の甘えだろ。
最初は別に、そこまで否定的に見ていたわけじゃない。
年の差があっても、国が違っても、本人同士が納得してるなら外野が全部口を出す話でもない。
41歳の俳優が、23歳の日本人女性に一目惚れした。
猛アプローチして、結婚した。
ここだけ聞けば、まあ本人たちが幸せならいいんじゃない、で終わる。
でも、結婚って、口説いて落として終わりじゃない。
そこから生活が始まる。
現実が始まる。
しかも国際結婚なら、なおさら軽い話じゃない。
言葉が違う。文化が違う。習慣が違う。家族との距離感も違う。細かい空気まで全部違う。
その中で、日本から韓国へ移ったのは妻のほう。
慣れない土地で、慣れない言葉の中で、毎日生活していくしんどさって、たぶん想像してるよりずっと重い。
なのに、そこで夫が言ったのがこれ。
「妻の韓国語がまだ初歩レベルで」「うまく理解できないことがある」「だから苛立つ」
……は?
いや本当に、は?でしかない。
多くの人が同じタイミングで思ったはず。
じゃあお前は何してたんだよ。
日本語を覚えようとはしたのか。彼女が孤立しないよう支えたのか。通じないなら自分も努力する発想はなかったのか。
そこを全部飛ばして、「こっちはイライラしてる」みたいな顔をされたら、そりゃ反感を買う。
しかも、これを身内だけの会話で済ませず、外に向かって言ってしまったのが致命的だった。
夫婦の中で抱えるべき課題を、まるで妻側の足りなさみたいに見せた。
これは本当に印象が悪い。
立場が強い側が、立場が弱い側の未熟さを表に出す。
いちばんやっちゃいけないやつだと思う。
しかも今回は、ただの年の差じゃない。
18歳差。
さらに、相手は自分よりかなり若くて、しかも外国に来ている。
この条件で、支える側が言うべき言葉が「通じなくてイライラする」なの、かなり終わってる。
だってそれ、聞いてる側からしたら「いや、いちばん不安で大変なの奥さんのほうだろ」でしかないから。
案の定、ネットの反応は一気にそっちへ流れた。
「お前が日本語覚えろ」「来てもらっておいて何様なんだ」「その年齢差でその配慮のなさはきつい」「支える気あるのか?」
ほぼこれ。
というか、そうなるに決まってる。
今回みんなが見ていたのは、韓国語が上手いか下手かじゃない。
どっちが相手に負担を押しつけてるか。
そこ。
そして見え方としては、圧倒的に夫側が悪かった。
自分から追いかけた。自分の国に来てもらった。そのうえで、うまく適応できていない部分に不満を言う。
これ、かなり身勝手に見える。
いや、見えるじゃなくて、そのまんま身勝手だと思う。
たぶん本人は、そこまで大きな問題だと思っていなかったんだろう。
ただの本音。ちょっとした愚痴。それくらいのつもりだった可能性はある。
でも、本音だからこそまずい。
人って、取り繕った言葉より、無意識に出た一言のほうを信用するから。
今回もまさにそうだった。
「あ、この人、本気で妻側の負担を自分の不便として見てるんだ」
そう受け取った人が多かった。
だから一気に冷えた。
炎上っていうより、見限られた感じに近い。
誰かが強く叩いたからじゃない。
多くの人が同じ違和感を持って、同じ結論にたどり着いたから。
「それはお前が言うことじゃない」「まず自分が変われ」「奥さんに背負わせすぎだろ」
この空気ができた時点で、もう言い訳はきかない。
何を説明しても、根本がひっくり返らないから。
もし本当に支える気があるなら、出てくる言葉は違ったはず。
「彼女も頑張っている」「自分も日本語を勉強しないといけない」「二人で少しずつ乗り越えたい」
たったこれだけでも、見え方は全然違った。
でも出てきたのは、“理解できない妻への苛立ち”。
それを外に出した。
だから終わった。
こういう時、世間って意外と冷静なんだよね。
誰が無理してるか。誰が守られてないか。誰が自分のことしか見てないか。
そのへん、ちゃんと見抜く。
今回、見抜かれたのはかなり痛かったと思う。
だってもう、「年上の頼れる夫」みたいな見え方ではいられないから。
残るのは、若い妻に大きな環境変化を背負わせておいて、適応が遅いと不満を言う人、という印象だけ。
これはかなりきつい。
私はこの件を見て、すごく単純なことを思った。
来てもらった側が、いちばん偉そうにしちゃダメなんだよ。
来てもらったなら、支える側にならないといけない。
守る側にならないといけない。
そこを勘違いした瞬間、好意も愛情も、ただの自分本位に見える。
今回まさにそれだった。
そして最後に、世間が突きつけた言葉は、驚くほどシンプルだった。
「いや、まずお前が日本語を覚えろ」
本当に、全部これで終わる話だったと思う。
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