昼下がり、私はふと思い立ってカードショップ「トレカチェイス」に足を運んだ。
目的は最新の限定カード、「メガゲンガーex」と「メガリザードンXex」。
店内に入ると、静かな空気が漂っていた。
棚の前には、熱心にカードを選ぶ客がちらほら。
私は小さく息を整え、心の中で決めた。
「今日こそ、絶対に手に入れる。」
手袋を外す。指先が少し冷たい。
慎重に棚のカードに手を伸ばす。
重さを確かめながら、心拍が少し早くなるのを感じる。
「慎重になれ、焦るな」
自分に言い聞かせる。
レジに進む。
店員の目が一瞬こちらを見て、すぐにバーコードを読み取る。
ピッ、という音とともに、商品の袋が手渡される。
私はお辞儀をして「ありがとうございました」と言う。
普通の買い物だ。
それだけのことだった。
しかし、数分後、私はふと袋の中のレシートに目をやった。
目に入った文字列に、心臓が跳ねた。
「逃走」「逃走成功」。
え? どういうことだ?
私は購入して、普通にそのまま店を出ただけだ。
悪いことをした覚えはない。
なのに、なぜ「逃走」扱いになるのか。
頭の中がぐるぐる回る。
「何かの間違いか?」
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