「重要書類在中」。
辞めさせられた会社から届いた封筒に、そう書いてあった。
離職票か、何かの手続きか。そう思って開けた私は、次の瞬間、固まった。
タイトルは、損害賠償請求通知書。
要するに「お前のせいで会社に損害が出た。金払え」って紙だった。
しかも、金額がデカい。
合計 647,000円。
そして内訳が、あまりに露骨で、笑うしかなかった。
作業着(上下2セット) 40,000円
安全靴 10,000円
フルハーネス資格 ×2回 26,000円
高所作業車資格(再受験) 41,000円
数回にわたる遅刻による損害賠償 300,000円
車レンタル費(8ヶ月分) 200,000円
鍵紛失・タイヤ修理代 30,000円
「遅刻で30万」
「車レンタル8ヶ月で20万」
「資格の再受験代」
「作業着と安全靴」
辞めた人間に、まとめて請求。
しかも文末には、こう書いてあった。
本書面到着後1週間以内に支払え。
支払わない場合は法的措置を検討する。
……は?
辞めさせられた側が、なんで1週間で64万払う話になるの?
怒りより先に、背中が冷えた。
こういう紙って、受け取った瞬間、心を折りにくる。
「払わないとヤバいのかも」って思わせるために。
でも、私は一回深呼吸して、まずやった。
紙を写真に撮る。封筒も撮る。日付が残るように。
LINEやメールのやり取りも全部スクショ。
給与明細、出勤記録、持ってるもの全部まとめた。
そして、私はその足で、**労働基準監督署(労基)**へ行った。
受付で、紙を出す。
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