葬式ってさ、悲しむ場のはずなのに。
なんで妊婦に「根性」試すイベントになってんの?
私は妊娠7ヶ月。真冬。寺。
暖房?ない。足元は氷。呼吸すると喉が痛い。
で、始まっていきなり言われた。
「嫁なんだから、跪いて座りなさい。守孝でしょ」
……は?
私のお腹、今ここにいるんですけど?
畳に正座。いや、跪き座り。
最初の5分は我慢できた。
10分で足が痺れた。
15分で膝が痛くて笑えなくなった。
そして、来た。
お腹が、ギュッ。
硬い。ガチガチ。
子宮が内側から拳で殴られてるみたいに締まる。
視界が白くなる。
汗が背中をつたう。
息するだけで「痛っ」って声が漏れそうになる。
私は小さく言った。
「……無理。お腹張ってる。座り方変えたい」
そしたら義母が、勝ち誇った顔で返してきた。
「はぁ?妊婦でもできるでしょ。
あなたは嫁。規矩は破れないの」
規矩。
その二文字、便利だね。
人の体を潰すのに。
私は姿勢を崩して、少しでも楽にしようとした。
すると義母がすぐ寄ってきて、手で私の膝を押した。
「ほら、こう!背筋伸ばして!
みっともない。可哀想ぶらないで」
……可哀想ぶってる?
私、今、早産の入口に立ってんだけど?
周りの親戚がこっちを見てる。
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