朝のラッシュ、某エリアの高速入口にある料金所。
ETCと一般レーンが並ぶ、あの「みんな少しだけ神経質になる場所」で、私はいつも通り車の頭をまっすぐにして、流れに合わせて進んでた。
その瞬間――視界の端に、あり得ないスピードの影が突っ込んできた。
料金所の手前で、まるでバーを“へし折ってでも突破する”みたいな勢い。
いや、比喩じゃなくて本当に「止まる気ゼロ」の顔をした車。
そして次の秒で、ウィンカー無し。確認無し。ためらい無し。
私の目の前に、グイッと強引に割り込んできた。
……は?
ここ、戦場じゃないんだけど。
私は反射でブレーキ。
急ブレーキまではいかないように、でも追突しないギリギリで踏む。
後ろも連鎖的に減速。車列が一気に詰まって、空気が「うわ、来た」って凍る。
こういうの、運転してる人なら分かると思う。
危ないのは“割り込み”そのものじゃない。
割り込みで、周りにブレーキを踏ませること。
それが一番やっちゃいけない。事故のスイッチだから。
なのにその車、やる。平気でやる。
しかも、その先がまた最悪だった。
本線に入った瞬間から、蛇行。
空いてるわけでもないのに、左右にフラフラ。
「俺の進路が最優先」みたいな走り。
さらに、パッシング。クラクション。
……なに? 煽り運転ごっこ? それとも自分が道路の王様だと思ってる?
心の中では言ったよ。めちゃくちゃ言った。
「お前の機嫌の悪さを、こっちの安全で払うな」って。
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