「お金がないから、キャベツの葉っぱをもらいに来た」
この一文を見た瞬間、正直、少しだけ胸が痛んだ。
キャベツの外側の葉っぱ。
売り物にならない部分。
箱の中に入れられていて、どう見ても最後は処分されそうなもの。
それなら、欲しい人に渡してもいいんじゃないか。
最初は、私もそう思った。
「どうせ捨てるなら、必要な人にあげればいいのに」
「もったいないじゃん」
「困っている人がいるなら、助けてもいいじゃん」
そんな気持ちも、分からなくはない。
でも、スーパーの貼り紙を見た瞬間、考えが変わった。
そこには、こう書かれていた。
キャベツの葉っぱのお持ち帰りは、衛生上の問題により遠慮してほしい。
たったそれだけ。
強い言葉でもない。
客を責めているわけでもない。
ただ、店として守らなければいけない線を、静かに引いているだけだった。
その時、思った。
これは冷たい話じゃない。
責任の話だ。
キャベツの外葉って、売り場に並ぶまでにいろんな場所を通っている。
畑。
箱。
トラック。
バックヤード。
売り場。
誰が触ったか分からない。
床に落ちたかもしれない。
土や水分がついているかもしれない。
ほかの商品と一緒に置かれていたかもしれない。
売り物として管理されている部分とは、扱いが違う。
それを無料で渡したとしても、持ち帰った人があとから体調を崩したらどうなるのか。
「無料でもらったんだから自己責任です」
本当にそれで終わるだろうか。
たぶん、終わらない。
誰かが言うかもしれない。
「あのスーパーでもらった葉っぱを使った」
「店は何を管理していたんだ」
「無料でも食品を渡したなら責任があるんじゃないの」
そうなった時、責められるのは店だ。
レジの人。
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引用元:https://twitter.com/tonkatu_ouji/status/2048322454754582961?s=46,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]