高速道路の上だった。
いつも通り、うちのトラックが荷を積んで走っていた。
空は普通に晴れていたし、交通も特別荒れていたわけじゃない。
だからこそ、一瞬何が起きたのかわからなかった。
ドン、じゃない。
もっと重い。
鉄と鉄が、本気でぶつかった音だった。
体が前に持っていかれて、次の瞬間、バックミラーの向こうで後続車がぐしゃっとなっているのが見えた。
うちのトラックの後ろも、もちろん無事じゃない。
でも、まず先に頭に浮かんだのは修理代じゃなかった。
「これ、相手、生きてるか?」
そう思った。
そのくらいの衝撃だった。
高速道路の事故って、音の時点で嫌な汗が出る。
周りを走ってる車も全部巻き込む可能性があるし、止まる場所一つ間違えたら二次被害もありえる。
あの瞬間は、怒りよりも先に、現場をどう収めるかで頭がいっぱいだった。
とにかく安全確保。
停止。
確認。
連絡。
そういうことを一つずつやって、ようやく息をついた頃には、相手のトラックの前はひどい顔になっていた。
ぐしゃぐしゃだった。
こっちは後ろをやられている。
あっちは前を潰している。
どう見ても、どっちが追突したかなんて一目でわかる。
しかも、うちのトラックは仕事中だ。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください