朝の光がカーテンの隙間から差し込む中、私は寝ぼけ眼でリビングのテーブルに目をやった。
そこには、一枚の封筒が置かれていた。
昨夜は義母のことを思い出すと眠れず、枕の向こうで何度も目をこすったのに、まさか朝からこんなものが待ち構えているとは。
手を伸ばし、封筒に触れた瞬間、冷たい震えが指先を伝った。
「これは…」
心臓が跳ねる。封筒の厚みと紙質から、ただの書類ではないことが分かる。
恐る恐る開封すると、中から出てきたのは紙一枚。
そこには、黒いインクで力強く書かれた文字が、私の目を射抜いた。
『後悔させてあげます』
息を呑む。手が震えて、文字が揺れる。まさか、義母からの直接的な脅迫だったとは。
頭の中で昨夜の出来事がフラッシュバックする。
些細な言い争い、電話での小さな口論、しかしここまでの手段に出るとは想像もしていなかった。
テーブルに置いたままの封筒を握りしめ、私は深く息を吸った。
脳裏に浮かぶのは、昨夜眠れなかった自分の姿。
枕に顔を埋め、心臓がドクドクと鳴るのを感じながら、義母の表情を想像した。
冷静を装おうとするが、震えは止まらない。
手紙を読み返す。たった一行。されど、恐怖と圧力の意味は十二分に伝わってくる。
『後悔させてあげます』。
義母の声が頭の中で反響する。
この一言が、家族内の力関係を揺るがす威圧となり、私の心に重くのしかかる。
しかし、ここで屈するわけにはいかない。
肝を据えて、私は手紙をテーブルに戻すと、深呼吸をした。
義母の手口を分析する。なぜこのタイミングで、この形で送ってきたのか。
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