記事
画像集
退職して2週間、離職票が届かない。人事に電話したら「忙しい」「うちはうちのやり方だから」…1ヶ月後、私はハローワークに行った
2026/03/09

広告

「退職して2週間。離職票がまだ届かない。」

最初は、ただの遅れだと思っていた。
でも失業保険の手続きには離職票が必要だ。
退職した人間にとって、これは生活に直結する書類だ。

さすがに気になって、人事に電話した。

「すみません、離職票なんですが…」

電話の向こうでキーボードを叩く音が少しして、
人事はあっさり言った。

「ああ、まだ処理してないですね。」

一瞬、言葉が出なかった。

「退職してもう2週間なんですが」

私はできるだけ落ち着いた声で言った。

「失業保険の手続きがあるので、離職票が必要なんです。」

すると人事は、面倒くさそうにこう言った。

「忙しいんで。」

その言い方に、胸の奥が少し冷えた。

私は言った。

「法律では、10日以内に発行することになっていますよね?」

電話の向こうで、少し沈黙があった。

そして人事は、ため息まじりに言った。

広告

「うちはうちのやり方だから。」

その一言で、何かがすっと冷めた。

ああ、この会社は最後までこうなんだな、と。

在職中もよく聞いた言葉だった。

「会社のやり方」
「うちのルール」

法律よりも、常識よりも、
とにかく“会社のやり方”。

私はそれ以上何も言わなかった。

「分かりました。待ちます。」

そう言って電話を切った。

でも――

待っても、何も変わらなかった。

1週間。
2週間。

そして、

1ヶ月経った。

離職票は届かなかった。

さすがにおかしいと思い、私はハローワークに行った。

窓口で事情を説明した。

「退職して1ヶ月なんですが、離職票が届かなくて…」

担当の人は少し驚いた顔をした。

「1ヶ月ですか?」

私はうなずいた。

「人事に聞いたら、“忙しいから”って言われました。」

そして、あの言葉も伝えた。

「“うちはうちのやり方だから”って。」

担当の人は苦笑した。

広告

「それはちょっと問題ですね。」

パソコンで何かを確認してから、
静かに言った。

「会社に指導を入れます。」

それだけだった。

怒鳴り合いもない。
大げさなこともない。

ただ、

「指導を入れます。」

それだけ。

翌日。

ポストに一通の封筒が入っていた。

差出人は、元の会社。

嫌な予感がした。

封を開けると、

離職票だった。

昨日まで「忙しいんで」と言っていた会社が、
ハローワークから指導が入った翌日に発送してきた。

つまり――

やろうと思えば、
一日でできた仕事だった。

私は思わず笑ってしまった。

昨日まで忙しかったんじゃないの?

会社のやり方じゃなかったの?

結局、できるんじゃないか。

最初からやればいいのに。

それから数週間後。

元同僚から連絡が来た。

「あの会社、今ちょっと大変らしいよ。」

どうやら退職者への手続き遅延が何件もあったらしく、
内部の話がネットに書き込まれていたらしい。

「離職票を出さない会社」
「ブラック企業」

そんな言葉と一緒に、会社の話が広がっていた。

求人も出しているらしいけど、
応募はほとんど来ないらしい。

面接の約束をしても、当日来ない人も多いとか。

広告

元同僚は苦笑して言った。

「最近、人事が電話しても全然つながらないってさ。」

どうやら、会社の番号が
ネットで“注意会社”として拡散されたらしい。

私はスマホを置いた。

もう関係ない会社だ。

ただ一つ思った。

あの時、人事が言った言葉。

「うちはうちのやり方だから。」

その“やり方”の結果が、
今なんだろう。

会社のやり方は自由だ。

でも――

社会は、それをちゃんと見ている。

広告

引用元:,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]

玄関に貼られた騒音苦情の紙。隣人を疑った私が最後に知った“本当の犯人”に驚いた。
2026/06/12
「水だけなら帰れ」最低の店主だと思った。だが、その夜病院で私が知った本当に最低な男は夫だった。
2026/06/12
『授乳の様子を見せてください』男性保健師の一言に違和感。私が確認した結果、思わぬ事実が分かった
2026/06/11
『もっと密着して』教官に怒鳴られた私。思わず返した一言で空気が凍った
2026/06/10
松屋の券売機がエラー→店員に声を掛けたら怒られた話。しかもまだ終わらなかった…
2026/06/09
魚アレルギーだと思ったら違った!意外と知らないヒスタミン中毒とは?
2026/06/09
「明日の朝まで反省して待っててね^^」無断駐車を続けた男が一晩で青ざめた話
2026/06/09
14時15分。 新人が仮眠していた。 それを見た上司、椅子を蹴ってガチギレ。 「お前ここ会社だぞ!家じゃねえんだよ!」 新人はビクッと起きたあと、 なぜか落ち着いた声でひと言。
2026/06/09
「6号ケーキ1,000円」のはずが…店に着いた瞬間、店員の一言で全てを察した。
2026/06/08
産後に義母が連れてきた家政婦。夜中に二階のトイレへ通う理由を知った私は凍りついた。
2026/06/08
深夜3時、緊急手術へ向かう私をタクシー運転手が故意に遅らせた。患者の名前を見た瞬間、私は凍りついた。
2026/06/08
夫が10歳の息子に25サイズの子供靴を買ってきた。私は笑えなかった。
2026/06/08
「宝くじで100万円当たった」と嘘をついたら、家族の本性が想像以上だった
2026/06/08
グリーン車で席を譲れと言われた。断ったら知らない女性まで参戦したが、その後の出来事で空気が変わった。
2026/06/08
「来週モデル大会なんです」そう言った母親は、診察10分後に娘を連れて逃げ出した
2026/06/08
枝豆299円、なす158円、油揚げ185円…のはずが、会計20万円超え!?人生で一番意味が分からなかったレシートの話
2026/06/07
「危険だ」と何度も警告されたのに…。双子育児を発信し続けた夫婦、その1か月後に起きた悲劇が重すぎる
2026/06/07
友達の結婚祝いに2万円払った。後日、私だけがバカだったと知った。
2026/06/04
5 年前に亡くなった父さんから、 僕の 20 歳の誕生日にビデオレターが届いた。
2026/06/03
近所には、子供好きで優しいおばあちゃんがいる。 ある日、おばあちゃんに呼び止められた。 「甘いイチゴがあるの。一緒に食べましょう?」
2026/06/03