友達の結婚祝いに、5人で10万円のブランドバッグを贈ることになった。
「1人2万円ずつね。」
言い出しっぺの子が言った。
「2万?高くない?」
「でも5人なら1人の負担は軽いでしょ。」
「軽くはないかな。」
「あの子の好きなブランドだし。」
「でも2万は。」
「ケチくさいこと言わないでよ。」
その一言で、誰も反対できなくなった。
全員が2万円払った。
私も払った。
正直、きつかった。
その月、ずっと節約した。
バッグを渡した。
「ありがとう!嬉しい!」
友達は喜んでいた。
それはよかった。
でも数日後、別の子から聞いた。
「あのバッグさ、本当は8万円だったんだって。」
「え。」
「言い出しっぺの子が2万多く集めて、
差額を自分のものにしてたみたい。」
頭が真っ白になった。
「ほんとに?」
「領収書見た子がいて。」
確かめることにした。
「あのバッグ、いくらだった?」
言い出しっぺの子に聞いた。
「10万だよ。」
「領収書見せてもらえる?」
その子が固まった。
「なんで。」
「ちょっと気になって。」
「疑ってるの?」
「疑ってるんじゃなくて、確認したいだけ。
」
その子が黙った。
しばらくして言った。
「8万だった。」
「差額は?」
「……ごめん。」
何も言えなかった。
お金が絡むと、仲の良さは関係なくなる。
仲が良いと思っていた相手ほど、裏切られた時のダメージが大きい。
5人グループは、それから4人になった。
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