「確認できないって理由で、いきなり5万円請求された。」
返却の時だった。
スタッフが車を一周して、ある一点で止まった。
「ここ、傷ついてますね」
指差されたのはドアの端。
正直、見覚えはなかった。
でも——
“最初からなかった”とも言い切れない。
嫌な予感がした。
「借りた時からあったと思うんですけど」
そう言った瞬間、返ってきたのは一言。
「記録にないので」
——は?
「記録にないって…全部の傷、記録してるんですか?」
「主要なものは記録しています」
つまり、全部じゃない。
でも結論は変わらない。
「確認できないので、お客様負担になります」
証拠がない=こっちの責任
その一方的なロジックだった。
「修理費、5万円になります」
誰の責任か分からないのに、
金額だけは確定している。
正直、腹が立った。
でもその場で感情的になっても無駄だと思った。
私は一度だけ深呼吸して、聞いた。
「じゃあ一ついいですか?」
スタッフが少し戸惑う。
「この車に置いてた物が無くなってたら、どうなります?」
「え?」
「例えば、100万円くらいの指輪」
空気が止まった。
私は続けた。
「確認できないですよね?」
「……」
「じゃあ、お店が弁償してくれるんですか?」
スタッフの顔が一気に変わった。
「それは…証拠が…」
——来た。
「証拠がないとダメなんですよね?」
「じゃあ今の話と同じですよね?」
一瞬、完全に沈黙。
さっきまでの強気な態度が、崩れた。
私はさらに言った。
「“確認できないから払え”って言うなら、
“確認できない損失も払えますよね?”って話になりますよね」
スタッフは何も言えなかった。
少しして、店長が出てきた。
「申し訳ありません、一度確認させてください」
トーンが明らかに変わっていた。
でもその場では結論は出なかった。
後ろには次の客もいる。
空気的に、これ以上粘るのは難しい。
私は言った。
「分かりました。一旦払います」
レシートを受け取る。
¥50,000。
その数字を見た瞬間、
逆に冷静になった。
(これ、このまま終わらせる話じゃない)
店を出てすぐ、動いた。
本部に連絡。
消費者センターにも相談。
やり取りは全部記録。
ここからが本当の反击
最初は強気だった対応も、
少しずつ変わっていった。
そして数日後。
「今回の件について、返金対応させていただきます」
——やっぱりな。
私は静かに返した。
「最初からそうするべきだったと思います」
5万円は戻ってきた。
でも、思った。
本当に怖いのは、
傷でも、5万円でもない。
「確認できない=あなたの責任です」
っていう、あの一言だった。
あれをそのまま受け入れてたら、
多分、この先も同じことが起きる。
だからはっきり言いたい。
こういうの、絶対に我慢しない方がいい。
声を上げたら変わることもある。
むしろ、
黙って払う方が“向こうにとって都合がいい”
だけ。
これ、私がクレーマーですか?
それとも、この請求の方がおかしいと思いますか?
同じ状況だったら、あなたは払いますか?
それとも、その場で戦いますか?
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