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コピー機に魚を置いた客もヤバかったけど、それを見た同僚の一言で店内が完全に止まった
2026/04/29

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コンビニでバイトしていて、変なお客さんには何度も会ってきた。

コピー機の前で通帳を置き忘れる人。

免許証を置いたまま帰る人。

「拡大ってどこ押すの?」と毎回レジまで聞きに来る人。

でも、その日だけは別格だった。

昼のピークが終わって、店内が少し静かになった頃。

ひとりのおじさんが、白い袋をぶら下げてコピー機の前に立っていた。

私はレジで品出しの確認をしていたんだけど、袋から少し水が落ちているのが見えた。

嫌な予感がした。

すると、おじさんがこっちを向いて言った。

「すみません、これって魚拓みたいにできます?」

一瞬、意味が分からなかった。

魚拓。

コピー機。

コンビニ。

この3つが、頭の中で全然つながらない。

私が「え?」と聞き返す前に、おじさんは袋の中から魚を出した。

本当に魚だった。

しかも小さくない。

普通に今日の夕飯に出てきそうなサイズ。

私は固まった。

「申し訳ありませんが、食品をコピー機に置くのは……」

そう言いかけた、その時。

隣にいた同僚が、なぜか一歩前に出た。

そして、コピー機の画面を見ながら真顔で言った。

「白黒より、カラーのほうが鱗まで出るかもしれませんね」

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私は同僚を見た。

おじさんも同僚を見た。

コピー機も、たぶん同僚を見ていたと思う。

いや、そこじゃない。

問題は画質じゃない。

止めるところだ。

全力で止めるところだ。

私は慌てて言った。

「いやいやいや、ダメです。コピー機に魚は置けません」

すると同僚が、さらに真面目な顔で言った。

「でも直接置くと汚れるので、間にキッチンペーパーを敷けば……」

違う。

惜しくもない。

工夫の方向が全部間違っている。

おじさんはそれを聞いて、少し安心したような顔をした。

「じゃあ、それで頼むわ」

頼むな。

受けるな。

私はもう一度、はっきり言った。

「できません。コピー機は紙の原稿をコピーする機械です」

でもおじさんは不満そうだった。

「昔は墨で魚拓取ったんだよ。今は便利な時代なんだから、コピーでもいいじゃん」

便利って、そういう意味じゃない。

私は心の中で叫んでいた。

しかも同僚が小声で、

「A3なら全体入るかも……」

とつぶやいた。

もう黙ってほしかった。

頼むから、技術的に可能かどうかを検討しないでほしい。

その時、奥から店長が出てきた。

たぶん私の声がいつもより高かったんだと思う。

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店長はコピー機の前の状況を見た。

魚を持つおじさん。

設定画面を見ている同僚。

止めようとしている私。

3秒くらい沈黙してから、店長が言った。

「何をしてるの?」

私が説明する前に、同僚が言った。

「魚拓のコピー相談です」

相談にするな。

案件みたいに言うな。

店長の目が、一瞬だけ遠くなった。

でもすぐに表情を戻して、おじさんに向き直った。

「申し訳ありません。食品、生もの、濡れたものはコピー機に置けません」

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