今日、眼科で人生最大級の社死を経験しました。
本当に、消えたかった。
午前中の眼科。
写真の通り、待合室はそこそこ混んでいて、でも静か。
テレビの音も小さいし、
みんな番号札を握って、ただひたすら待つ空気。
消毒液の匂いと、微妙な緊張感。
その中で私は、静かに座っていました。
昨夜の焼肉と今朝のコーヒーが、
お腹の中で静かに反乱を起こしていたことを除けば、
平和でした。
「これは我慢できる。」
そう思ったんです。
本当に。
でも、人間って油断するとダメですね。
力を抜いた瞬間。
……プスッ。
大きくはない。
でも確実。
そして数秒の沈黙。
私は固まりました。
「大丈夫かも?」
そう思った、その次の瞬間。
近くにいた盲目の方が突然、
「臭い!!誰か死んでいるぞ!!」
と、はっきり大きな声で言いました。
待合室、凍る。
え?
死んでいる?
一瞬で空気が変わりました。
周囲の人が顔を上げる。
「え?何?」
「誰か倒れてるの?」
「どこ?」
私は心の中で叫びました。
違う。
死んでない。
誰も死んでない。
それ、私です。
でももちろん言えるはずもなく。
その盲目の方は真剣な声で続けます。
「これは普通じゃない匂いだ!」
普通じゃない。
やめてほしい。
そのワード、やめてほしい。
すると視線が、ある一点に集まりました。
角に、車椅子で寝ているご老人。
動かない。
静か。
完全に無防備。
「まさか…」
誰かが小さく言いました。
看護士さんが急いで駆け寄る。
「大丈夫ですか!?おじいちゃん!」
肩を揺らす。
反応なし。
もう一度揺らす。
待合室の空気が張り詰める。
私はその場で魂が抜けかけていました。
いや違う。
違うんです。
原因、こっちです。
三回目に揺らされた瞬間。
ご老人、パッと目を開ける。
「……何?」
生きてる!!
全員、ホッとする。
でも匂いはまだ、うっすら残っている。
盲目の方がぽつり。
「でも、さっき確かに…」
やめて。
掘り下げないで。
看護士さんは「寝ていただけですね」と微笑み、
その場は一応収まりました。
でも私は。
その間ずっと。
微動だにできず。
スマホを見ているふりをしながら、
心の中で土下座していました。
まさか自分のオナラで、
院内が「誰か死んでるかもしれない」モードになるとは。
人生で一番、透明になりたかった瞬間です。
本当に。
今日学んだこと。
公共の場では、
腸内環境を過信してはいけない。
そして、
オナラは小さくても、
騒動は大きくなる。
あの時の待合室の空気、
一生忘れません。
もうしばらく、眼科には行きづらいです。