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メルカリでヤバイこと起きた。4月13日。2,480円で購入したDiorのバッグを友達に見せたら「なにこれ?持ち手ボロボロじゃん!さすがに捨てなよ」て爆笑された。ヤケクソで16万で出品したら5分で即売れ。スクショを友達にLINEしたら、嘘だろ…と絶句してた。後から知ったんだけど、実はこのバッグ…
2026/06/02

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「そんなの捨てた方がいいよ。」

友達にそう言われた時、私は少しだけムッとした。

4月13日。

いつものようにリサイクルショップをぶらぶらしていた私は、棚の隅に置かれていた黒いバッグを見つけた。

Dior。

値札は2,480円。

ブランド品に詳しいわけではない。

ただ、なんとなく気になった。

黒いレザー。

重厚感のあるチェーン。

使い込まれた雰囲気。

状態は決して良くなかったが、妙に目を引いた。

「まあ、失敗しても2,480円だし」

そんな軽い気持ちで購入した。

その日の夜、友達に写真を送った。

すると返信は一瞬だった。

「なにこれ?」

「持ち手ボロボロじゃん」

「こんなの持って歩けないでしょ」

「さすがに捨てた方がいいって」

さらに笑いながら、

「2,480円でも高くない?」

とまで言われた。

正直、少し傷ついた。

改めてバッグを見てみる。

確かに持ち手は剥がれている。

金具にも細かい傷がある。

レザーも新品のような艶はない。

言われてみれば、ゴミに見えなくもない。

私はため息をついた。

「やっぱり失敗だったかな……」

そう思いながらネットで調べ始めた。

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すると不思議なことに、似たようなバッグが次々と出てくる。

しかも値段がおかしい。

5万円。

8万円。

12万円。

中には20万円近いものまであった。

最初は偽物だと思った。

だが調べれば調べるほど、私のバッグに近いモデルが高値で取引されていることが分かった。

それでも半信半疑だった。

本当にそんな値段で売れるのだろうか。

どうせ売れないだろう。

そう思った私は、半ばヤケクソでメルカリに出品した。

価格は16万円。

売れるなんて思っていない。

むしろ友達への意地だった。

「ほら見ろ、こんな値段で出してやったぞ」

そんな気持ちだった。

出品ボタンを押し、スマホを机に置く。

そしてコーヒーを入れに席を立った。

数分後。

スマホが鳴った。

通知を開いた私は思わず固まった。

「商品が購入されました」

頭が真っ白になった。

何かの間違いかと思った。

確認しても間違いない。

本当に売れている。

しかも出品から5分も経っていない。

私は慌てて購入者のプロフィールを確認した。

ブランド品の取引実績が大量にある。

明らかに素人ではない。

さらに購入者からメッセージが届いた。

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「ずっと探していました。」

「このモデルは最近なかなか見つからないんです。」

その時、私は初めて本気で調べ直した。

すると驚くべき事実が分かった。

このバッグは2000年代初頭に登場した、ジョン・ガリアーノ時代のDiorだった。

現在ではY2Kファッションブームの影響で再評価されており、コレクターの間で人気が高まっている。

特にチェーンや特徴的なデザインを持つモデルは需要が高く、多少状態が悪くても欲しがる人がいるらしい。

つまり私が見ていたのは「ボロボロの中古バッグ」ではなく、「探している人には価値のあるヴィンテージ品」だったのだ。

私はすぐに友達へスクリーンショットを送った。

「売れた。」

たった一言。

数秒後。

「え?」

「16万?」

「マジ?」

「嘘だろ……」

さっきまで散々笑っていた友達が、今度は絶句していた。

その反応を見た瞬間、思わず吹き出してしまった。

もちろん私はブランド鑑定士ではない。

特別な知識があったわけでもない。

ただ、人が価値がないと思ったものを、少しだけ調べてみただけだ。

あの日、私が手に入れたのはバッグではなかったのかもしれない。

「見た目だけで判断しないことの大切さ」

だったのだと思う。

持ち手がボロボロだから価値がない。

古いから価値がない。

そんなふうに決めつけていたら、このバッグは一生ただの中古品のままだった。

誰かのゴミは、本当に誰かの宝かもしれない。

そして一番驚いたのは、16万円で売れたことよりも――

「捨てろ」と言っていた友達が、その翌日からリサイクルショップ巡りを始めたことだった。

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