深夜、突然ドアをノックする音が響いた。
深夜の訪問者なんて不自然だと思い、警戒してドアアイから覗いてみると、姿はまるで私の姪っ子そのものだった。
夜中なのに何があったのかと不思議に思い、すぐ扉を開けようと手をかけた。
その瞬間、階下から酔っ払った帰宅中の男性が通りかかり、小声で疑問ぽくつぶやいたのが聞こえた。
「……あいつ誰だ?なんで棒持って他人の家の前に立ってんだ?」
手には細い金属の棒のようなものを隠し持っているのが見え、明らかに不審者だった。
私は恐怖で一気に冷静になり、絶対に扉を開けず、しっかり施錠して固く閉め切った。
部屋のわずかな気配、微かな物音に気づいたらしく、外の人物は急に慌てた様子で足早に逃走していった。
すぐに警察に通報し現場確認してもらったところ、衝撃的な事実が判明した。
その不審者は私の姪っ子そっくりの人皮マスクを特注で作って着用していたらしい。
夜中の暗がりではぱっと見完全に見分けがつかず、少しでも油断して扉を開けていたら、本当に最悪の事態になっていた。
知っている顔、身内の顔だからこそ、人は警戒心を解いてしまう。
今回ほど「深夜は知り合いの顔でも絶対に開けてはいけない」と心底怖くなった経験はない。
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