突然ですが、これから面接に行ってきます。
五十代。
無職。
この二つの言葉を並べるだけで、胸の奥が少し重くなる。
朝、履歴書をテーブルに広げた。
白い紙は、やけに正直だ。
年齢も、空白期間も、職歴も、全部こちらを見てくる。
「で、あなたは何ができますか?」
そう聞かれている気がした。
私はペンを握ったまま、しばらく固まった。
若い頃なら、勢いで書けた。
多少の不安も「なんとかなる」で押し切れた。
でも五十代になると、なんとかならなかった経験のほうが増えてくる。
落ちた面接。
返ってこない連絡。
求人票の「未経験歓迎」という文字の裏にうっすら見える年齢の壁。
全部、見えてしまう。
だから怖い。
面接が怖いというより、「また必要ないと言われるかもしれない」ことが怖かった。
それでも、資格欄だけは少しだけにぎやかだった。
普通自動二輪免許。
調理師免許。
普通自動車第一種免許。
大型自動車第一種。
けん引。
大型自動二輪。
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