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「NHKが住民票の写しで転居先を把握?」住所変更を届けていないのに“手続き済み”の通知が届き、私は取得根拠を確認するため文面を保存した話
2026/06/23

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ポストを開けた瞬間、見慣れたロゴが目に入った。

NHK。

私はその封筒を見て、少しだけ嫌な予感がした。

請求か。

案内か。

それとも、またよく分からない確認書類か。

テーブルに置き、封を切る。

中から出てきた紙には、こう書かれていた。

「ご契約住所の変更のお知らせ」

私は一行目で手を止めた。

住所変更?

私は何も届け出ていない。

引っ越したことをNHKに連絡した覚えもない。

そもそも、こちらから何か手続きをした記憶がない。

なのに、紙の文面はやけに落ち着いていた。

まるで、当然のことをお知らせしているだけのように。

読み進めると、さらに目が止まった。

お届けができない場合、NHKが大機関への調査により住所を確認することがある。

そして、今回は住民票の写しを取得し、転居先を確認した。

そのため、契約住所を変更した。

私は思わず声を出した。

「え、勝手に?」

静かな部屋に、自分の声だけが響いた。

いや、意味は分かる。

書いてある日本語は読める。

でも、心が追いつかない。

こっちは何もしていない。

向こうが住民票の写しを取った。

転居先を把握した。

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そして住所変更手続きをした。

その結果だけが、丁寧な紙で届いた。

丁寧なのが、余計に怖い。

まるで、

「探しました」

「見つけました」

「変えておきました」

と、笑顔で肩を叩かれたような気分だった。

私は紙をもう一度読み返した。

住民票。

写し。

住所変更。

手続き済み。

文字は事務的なのに、内容が強い。

こちらの生活の場所を、向こうが追跡してきたように感じた。

もちろん、法的な根拠があるのかもしれない。

制度上、可能なのかもしれない。

そこは専門家ではない私が即断することではない。

でも、受け取った側の感情としては別だ。

「こんなのあり?」

それが正直な感想だった。

日常の中で、自分の住所というのはかなり個人的な情報だ。

引っ越し先。

住んでいる場所。

生活の拠点。

それを、自分が伝えていない相手に知られていた。

しかも、わざわざ書面で、

「確認しましたので変更しました」

と報告される。

この違和感は小さくない。

私は封筒を裏返した。

転送不要。

つまり、ここに確実に届くように出している。

さらに文面には、これで住所変更を届ける必要はない、とまで書いてある。

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親切なのか。

圧なのか。

判断に困る。

いや、親切というには少し追跡能力が高すぎる。

探偵事務所かと思った。

テレビ番組の取材力を、契約住所の確認に使わないでほしい。

私は椅子に座り、しばらく考えた。

公共放送。

契約。

受信料。

住所変更。

どれも、理屈としては分かる言葉だ。

でも、実際に自分の名前と住所が絡むと、急に生々しくなる。

引っ越した先で、まだ段ボールも片づいていない。

役所の手続きや電気ガス水道で頭がいっぱい。

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