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「空いてる席座れば?」指定席を奪った老婆が逆ギレ…体臭と飯の臭いの席を取り返した結果
2026/02/27

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「空いてる席、いっぱいあるんだから、そっち座ればいいじゃない」

その一言を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。

私は自分の手に持っていた指定席券を見た。車両番号も、座席番号も間違っていない。ここは間違いなく、私が追加料金を払って予約した席だった。

だが、その席には――見知らぬ老婆が堂々と座っていた。

しかも、すでに駅弁を広げ、ペットボトルまで開けて完全にくつろいでいる。

私は一度深呼吸して、できるだけ冷静に声をかけた。

「あの、すみません。そこ、私の指定席なんですが……」

老婆は顔を上げ、私を見た。

そして、面倒くさそうに言った。

「え?」

まるで、こちらが非常識なことを言っているかのような反応だった。

私はもう一度、指定席券を見せながら説明した。

「この席を予約しているので、確認していただけますか?」

すると老婆は、ため息をついて言った。

「でも、空いてる席いっぱいあるじゃない」

そして、周囲を指さした。

「そっち座ればいいでしょ」

一瞬、言葉が出なかった。

確かに、いくつか空席はあった。だが、それは“自由席”ではない。同じように、誰かが料金を払って予約している席だ。

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私ははっきりと言った。

「ここは私が予約している席ですので、移動をお願いできますか」

老婆の表情が変わった。

明らかに不機嫌そうに、私を睨んだ。

「若いんだから、立ってても大丈夫でしょ」

その一言で、周囲の空気が変わったのを感じた。

近くに座っていた乗客が、こちらをちらりと見た。

私は唖然とした。

なぜ、私が立たなければならないのか。

なぜ、料金を払っていない人が、当然のように座っているのか。

しかも老婆は、すでに箸を手に取り、駅弁を食べ始めていた。

完全に動く気はない。

私はもう一度言った。

「申し訳ありませんが、そこは私の席です」

しかし老婆は無視した。

まるで、私が存在しないかのように。

その瞬間、私は悟った。

――これは話が通じない。

私は何も言わず、その場を離れた。

そして、車掌を探した。

数分後、車掌が一緒に席まで来た。

「どうされましたか」

私は指定席券を見せ、事情を説明した。

車掌はうなずき、老婆に向き直った。

「恐れ入りますが、指定席券を確認させていただけますか」

老婆は一瞬、固まった。

そして言った。

「……え?」

「こちらの席の指定席券をお持ちですか」

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老婆はバッグを探るふりをした。

だが、何も出てこない。

沈黙。

車掌は、落ち着いた声で言った。

「指定席券をお持ちでない場合、この席をご利用いただくことはできません」

老婆の顔色が変わった。

「でも、空いてたから……」

車掌ははっきりと言った。

「指定席は、ご予約されたお客様の席です」

そして続けた。

「このままご利用になる場合は、追加料金をお支払いいただく必要があります」

老婆は言葉を失った。

周囲の乗客の視線が集まっている。

数秒の沈黙の後――

老婆はゆっくりと立ち上がった。

何も言わずに。

弁当を片付け、バッグを持ち、私の横を通り過ぎた。

さっきまでの態度は、完全に消えていた。

車掌が私に言った。

「お待たせいたしました」

私は小さく頭を下げた。

そして、自分の席に座った。

さっきまで他人が座っていた席。

だが、それは間違いなく――私の席だった。

窓の外を見ながら、私は思った。

もし、あのまま何も言わなければ。

もし、遠慮して別の席に座っていたら。

あの人は、最後までそこに座り続けただろう。

ルールを守る人間が損をして、

守らない人間が得をする。

そんな状況は、間違っている。

あの時、車掌が来た瞬間――

守られるべきものが、守られたのだ。

そして私は、ようやく安心して座ることができた。

本来、最初からそうであるべきだった場所に。

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