2014年、私は大好きだった人と「ドラクエ婚」をしました。
共通の趣味がきっかけで出会い、「この人となら幸せになれる」と心から信じていました。
結婚してしばらくは、本当に穏やかな毎日でした。
ところが2015年6月頃、夫が毎日のように「仕事がつらい」「もう限界だ」と頭を抱えるようになりました。
私は「そんなにつらいなら辞めてもいいよ」と伝えました。
すると夫は、「辞めたら生活はどうするんだ」と言いました。
私は夫を安心させたい一心で、それまで誰にも話していなかった自分の財産の存在を打ち明けました。
「しばらくなら、このお金で何とかなるから。」
今思えば、その一言が人生を変えてしまいました。
夫は仕事を辞めました。
でも、仕事を探すことはありませんでした。
毎日ゲーム。
毎日ギャンブル。
毎晩飲み歩き。
朝帰りも当たり前。
お金が減るたびに「まだあるんだろ?」と言われ、お金を渡さない日は機嫌が悪くなりました。
最初は怒鳴るだけでした。
でも、それはすぐ暴力へ変わりました。
一度目は頬を叩かれました。
夫は泣きながら謝り、「もう二度としない」と土下座しました。
私は信じました。
でも二度目がありました。
三度目もありました。
殴られ、蹴られ、髪を引っ張られ、首を絞められ、壁に突き飛ばされることもありました。
暴力のあとには必ず優しくなる。
花を買ってきて、「愛してる」「もうしない」と何度も言う。
私はその言葉を信じ続けました。
気づけば、たった2年間で16回も家庭内暴力を受けていました。
そして16回目。
夫に腹部を何度も蹴られ、私はその場で意識を失いました。
救急車で運ばれ、目を覚ました時には病院のベッドの上でした。
医師から告げられたのは、腎臓への深刻なダメージ。
長期間の治療と透析が必要になると言われました。
病室に来た夫は、私の体を心配するどころか、
「これ、いつまで治療するの?」
「透析って高いんでしょ?」
そう言いました。
その瞬間、この人はもう夫ではないと思いました。
半年後、見かねた母が激怒し、私は離婚しました。
でも離婚して終わりではありませんでした。
元夫に居場所を知られないように、私は引っ越しました。
住所も変え、生活もすべてやり直しました。
夜道を歩くたびに後ろを振り返る癖は、今でも治っていません。
正直、あの頃の私は思いました。
女って、結婚のリスクが大きすぎない?
相手を間違えたら、お金も、健康も、人生も、一瞬で壊される。
失うものがあまりにも大きすぎる。
もちろん幸せな結婚をしている人もいるでしょう。
でも私はもう、結婚が怖い。
もう一度誰かを心から信じられる自信はありません。
あの時、夫を助けたい。
ただそれだけの気持ちで貯金を打ち明けました。
でも、お金は人を変えたのではありません。
お金が、その人の本当の姿を見せただけだった。
私はそう思っています。
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