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「残り90秒で一発NG」オンライン学科をほぼ全部見たのに“視聴以外の操作”扱いで最初からやり直し…納得できず証拠画面を撮って問い合わせた話
2026/06/25

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オンライン学科の視聴が、残り一分半になった。

私は画面の右下の時間を見て、ようやく息を吐いた。

長かった。

本当に長かった。

教習所のオンライン学科は、ただ動画を流せばいいものではない。

カメラの位置。

顔の向き。

視聴中の操作。

全部、監視されている。

分かっている。

だから私は、できるだけ真面目に座っていた。

スマホにも触らない。

別の画面も開かない。

飲み物を取る時ですら、カメラから顔が外れないように気をつけた。

途中で少し首が痛くなった。

でも我慢した。

あと少し。

あと少しで終わる。

画面の講師は、交通ルールについて淡々と話していた。

私は眠気と戦いながら、うなずくように画面を見ていた。

正直、内容よりも「無事に完走すること」に意識が向いていた。

オンライン学科は、途中で認定されなければ最初からやり直しになる。

その恐怖だけは知っていた。

だから、私は慎重だった。

慎重すぎるくらい慎重だった。

そして、残り一分半。

もう勝ったと思った。

心の中で小さくガッツポーズをした。

「よし、終わる」

そう思った、その瞬間だった。

画面の中央に、白いポップアップが出た。

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私は固まった。

そこには、こう書かれていた。

「視聴以外の操作が検知されました」

「受講結果はNGになりますので改めて初めから視聴してください」

一瞬、意味が分からなかった。

視聴以外の操作。

何。

何をした。

私は何もしていない。

いや、していないはずだ。

マウスにも触っていない。

スマホも見ていない。

席も立っていない。

せいぜい、姿勢を少し直したくらいだ。

それが罪なのか。

私は画面を見つめたまま、口を開けた。

残り一分半。

残り一分半で、全てが消えた。

講義の時間。

集中力。

眠気と戦った努力。

首の痛み。

全部、白いポップアップ一枚に持っていかれた。

「嘘でしょ」

声が出た。

でも、画面は冷たい。

右下には「OK」のボタン。

押したら終わり。

押さなくても終わり。

どちらにしても、受講結果はNG。

この世には、どうにもならないOKがある。

私はしばらくそのボタンを押せなかった。

悔しすぎた。

あと一分半なら、もう見たことにしてくれてもいいじゃないか。

せめて注意で済ませてくれ。

せめて一回だけ見逃してくれ。

いや、そもそも何を検知したのか教えてくれ。

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このままでは、私は自分が何の罪で処刑されたのかも分からない。

操作した覚えのない操作。

触っていないのに検知。

見ていたのにNG。

もはや交通安全より先に、システムとの信頼関係を学ばされている。

私は深呼吸した。

画面の前で、何が原因だったのか考えた。

カメラの角度か。

顔が少し外れたのか。

マウスが微妙に動いたのか。

通知が勝手に出たのか。

パソコンが裏で何かしたのか。

私ではなく、機械が何かをしたのではないか。

でも、システムはそんな言い訳を聞いてくれない。

「視聴以外の操作」

その一言で、こちらの事情は全部消される。

私は悪質な受講者になったらしい。

真面目に座っていただけなのに。

教習所に行かず自宅で受けられるのは便利だと思っていた。

でも、便利の裏には、こういう理不尽がある。

人間の先生なら、

「あ、今ちょっとカメラ外れましたよ」

で済むかもしれない。

でも機械は違う。

無慈悲。

冷静。

残り時間への同情なし。

一分半だろうが、四十分だろうが、NGはNG。

交通ルールより厳しい。

むしろ赤信号より容赦ない。

私は諦めて「OK」を押した。

画面が戻った。

当然、合格にはならない。

最初から視聴してください。

その文字が、胸に重く乗った。

最初から。

また最初から。

今見た時間は何だったのか。

私はただ、デジタルの砂場で山を作って、最後に全部崩された子どもみたいな気分だった。

悔しい。

腹が立つ。

でも、怒鳴る相手がいない。

パソコンに文句を言っても、画面は光るだけだ。

マウスを睨んでも、マウスは無罪の顔をしている。

教習所に問い合わせるか迷った。

でも、きっと言われるのだろう。

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「システム上、NG判定になっていますので再受講をお願いします」

分かっている。

分かっているから余計に腹が立つ。

私は椅子にもたれた。

天井を見た。

一分半。

たった一分半。

でも、その一分半の壁は高かった。

免許を取る前に、まずオンライン学科のシステムに煽られるとは思わなかった。

交通社会は厳しい。

そして、受講システムはもっと厳しい。

結局、私はもう一度動画を開いた。

最初から。

講師の声が、また同じ説明を始めた。

さっき聞いた。

全部聞いた。

でも聞いていないことになっている。

私は画面に向かって、静かにうなずいた。

もういい。

次は呼吸すら慎重にする。

まばたきも最小限にする。

カメラの前で石像になってやる。

ただし、一つだけ言わせてほしい。

安全運転を学ぶ前に、まず私の心の安全確認をしてほしい。

残り一分半でNGは、さすがに急ブレーキすぎる。

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