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「ランドセルだけ残して息子が消えた」数十分後、ローソンで泣いていた息子を救った“店員さんの一言”
2026/05/13

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「息子くん、今日学童お休みですか?」

仕事中、その電話を受けた瞬間、私は血の気が引いた。

時計を見る。

もう夕方。

本来なら、とっくに学童に着いている時間だった。

「え……行ってませんか?」

嫌な汗が出る。

急いでGPSを確認すると、息子の位置情報は“自宅”。

私はパニックになりながら、仕事を飛び出した。

札幌に引っ越してきて、まだ7ヶ月。

私は転勤族で、息子もまだこの街に慣れきっていない。

嫌な想像ばかり浮かぶ。

事故?誘拐?どこかで泣いてる?

震える手で家の鍵を開けた。

ランドセルだけが置いてあった。

でも――息子がいない。

頭が真っ白になった。

「○○!!」

何度呼んでも返事はない。

私はそのまま外へ飛び出した。

学童の先生達も、学校の先生達も、一緒に探してくれていた。

近所を走り回る。

公園。通学路。交差点。

でもいない。

その時だった。

学校から電話が入った。

「息子くん、 ローソンで保護されています」

一瞬、力が抜けた。

涙が出そうになる。

「担任の先生が向かっています」

私はすぐローソンへ向かった。

店に入ると、入口近くに息子がいた。

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目を真っ赤にして、口の周りをチョコだらけにして、小さく座っていた。

その姿を見た瞬間、腰が抜けそうになった。

「ママぁ……」

泣きながら抱きついてくる息子。

私は何度も、「よかった……よかった……」と繰り返した。

店員さんが、優しく事情を説明してくれた。

息子は家に帰ったあと、“今日は学童だった”ことを思い出したらしい。

でも、家には誰もいない。

隣の家に助けを求めようとしたけど、留守だった。

しかも前日に学校で、防犯の「いかのおすし」を習ったばかり。

『知らない人について行かない』

『危ないと思ったら逃げる』

その言葉が頭に浮かび、外にいるのが急に怖くなったという。

そして息子は、泣きながらローソンに入った。

「助けてください」

ちゃんと言えたらしい。

店員さんは、そんな息子を見て、すぐに店の奥へ連れて行ってくれた。

「怖かったね」

そう言いながら、チョコを渡してくれたという。

その優しさに、私は涙が止まらなかった。

店長さんは学校へ連絡。

担任の先生も、すぐ店まで駆けつけてくれた。

学童の先生達も、ずっと探してくれていた。

みんな、うちの息子のために動いてくれていた。

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札幌に来る前、私はずっと言っていた。

「雪国だけは絶対イヤ」

寒いし、雪かき大変だし、知り合いもいない。

でも、札幌に来てから、何度も人に助けられた。

雪に埋まった車を、知らない人が押してくれた。

道に迷った時、おばあちゃんがバス停まで送ってくれた。

そして今日。

泣いている息子を、ローソンの店員さんが守ってくれた。

息子は帰り道、小さな声で言った。

「ぼくね、 ちゃんと“助けてください”って言えたよ」

私はまた泣きそうになった。

怖かっただろう。

不安だっただろう。

それでも、ちゃんと助けを求められた。

それを受け止めてくれる大人が、ちゃんといた。

最近、物騒なニュースばかり見る。

人を疑え、知らない人には気をつけろ、そんな言葉ばかり増えていく。

でも今日、私は思った。

この社会、まだ捨てたもんじゃない。

泣きながら助けを求めた子どもに、ちゃんと手を差し伸べてくれる人がいる。

それだけで、少し救われる気がした。

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