あの日、旦那の不倫隠し子が発覚してから3日しか経っていなかった。
正直、頭の中はぐちゃぐちゃで、どうしていいか分からなかった。
でも、私は立ち止まる暇なんてないと思ったんです。
「そうだ、看護学校に行こう」
突然ひらめいたのは、その瞬間だった。
涙も怒りも全部、行動に変えるしかない。
まだ旦那は不倫相手と繋がっていて、どこかで「嫁が看護学校行くらしい」と噂していたけれど、そんなことは関係ない。
すぐに受験勉強を始め、資料をかき集め、夜遅くまで問題集を解いた。
アルバイトの合間に参考書を開き、休憩時間に暗記カードをめくる。
机の上には山のようなノートと過去問、スマホのタイマーが散らばっていた。
周囲の人はきっと私のことを変人だと思っただろう。
でも、あの怒りと悔しさを燃料にするしかなかった。
受験当日、会場に入ると緊張で手が震えた。
周りの受験生は皆、落ち着いた表情をしている。
私も深呼吸して、自分の心を落ち着ける。
「ここで全力を出す。誰のためでもなく、自分のために」
そう心の中で唱えながら、問題用紙をめくった。
実習も、授業も、すべて全力でこなした。
3000時間以上、机に向かい、現場で手を動かし、体力も精神も限界まで追い込んだ。
注射の手技、バイタルサインの確認、患者さんとのコミュニケーション……
すべて一つも手を抜かず、全てを記録していった。
周囲の先生たちは時折驚いた顔を見せたけれど、私にとってはそれすらエネルギーになった。
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