うちには、来客用に使っている駐車スペースがある。
普段は空いていることも多い。
田舎なので、近所付き合いもあるし、多少のことなら目くじらを立てないようにしてきた。
でも、ある日の朝。
庭に出た瞬間、見覚えのない車がうちの敷地に停まっていた。
一瞬、誰かの来客かと思った。
でも、うちには誰も来ていない。
隣の義実家にも確認したが、「知らないよ」と言われた。
車に近づくと、側面に訪問看護センターの名前が書いてあった。
私はますます混乱した。
うちは訪問看護を頼んでいない。
義実家も頼んでいない。
じゃあ、なぜこの車がうちの敷地に停まっているのか。
私はそのセンターに電話した。
事情を説明すると、電話口の人はすぐに確認してくれた。
そして、少し申し訳なさそうに言った。
「近隣のお宅へ訪問しておりまして、そちらに停めるよう案内されたようです」
近隣のお宅。
つまり、うちの逆隣に住んでいる高齢夫婦の家だった。
その夫婦が、訪問看護の人に「ここに停めていい」と言ったらしい。
私はその瞬間、言葉を失った。
いや、なぜ?
そこはあなたの家の駐車場じゃない。
うちの敷地だ。
せめて一言、聞きに来るのが普通じゃないのか。
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