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「あなたが相続人です」会ったこともない叔父の火葬代を請求された私→戸籍を取ったら役所の大嘘発覚、完全逆転した話
2026/03/02

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役所からの封書。
「あなたが相続人です。火葬代を支払ってください」

は?

会ったこともない叔父の、相続人が、私?

しかも文面の最後には、こう書かれていた。
「本通知をもって相続放棄の熟慮期間(三ヶ月)が開始します」

一瞬、血の気が引いた。

三ヶ月以内に動かなければ、叔父の財産も負債も、すべて私が引き継ぐ——そういうことだ。

叔父は孤独死。警察が発見し、火葬費用は役所が立て替えたという。
そしてなぜか、その請求先が「私」になっていた。

納得できるわけがない。

すぐに担当部署へ電話をかけた。

「本当に私が相続人なんですか?叔父には子どもがいたはずです」

すると、電話口の担当者Aは即答した。

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「はい。戸籍上確認済みです。間違いありません」

あまりに断定的だった。

私はもう一度確認した。

「養子縁組の可能性は?」

「ありません。あなたが唯一の法定相続人です」

言い切られた。

役所がそこまで言うのなら——と一瞬思いかけたが、胸の奥に小さな違和感が残った。

叔父は昔、再婚していた。
子どもがいると聞いた記憶もある。

「間違いない」という言葉を、私は鵜呑みにできなかった。

私は自分で戸籍を取り寄せることにした。

仕事を休み、法務局と市役所を回り、古い戸籍を一つずつ追っていく。

そして、出てきた。

叔父には実子がいる。
さらに、養子が複数名。

私は、相続人ではなかった。

その瞬間、怒りよりも先に恐怖が込み上げた。

もし私が役所の言葉を信じ、慌てて相続放棄の手続きをしていなかったら?
もし戸籍を確認せずに期限を迎えていたら?

私は存在しない義務のために、数百万円の負債を背負うところだった。

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すぐに家庭裁判所へ確認に行った。

窓口で事情を説明し、戸籍一式を提出すると、職員ははっきり言った。

「現時点であなたは法定相続人ではありません」

やはりそうだ。

私はその足で役所へ向かった。

担当者Aに戸籍を見せた。

「叔父には子も養子もいます。なぜ私が唯一の相続人だと断言したのですか?」

Aは一瞬黙り込み、こう言った。

「元妻の方から、子どもには連絡しないでほしいと言われていまして……」

は?

「それと、養子の方々は連絡がつかない状況で……」

だから、私?

連絡がつかないから、調べやすそうな親族に請求を回したのか。

怒りが込み上げた。

「事実確認もせずに、“間違いない”と断言しましたよね?」

Aは曖昧に目を逸らした。

私はその場で言った。

「上司の方に代わってください」

数分後、上司Bが現れた。

私は冷静に、しかし一つずつ指摘した。

・戸籍確認不足
・誤った相続人認定
・三ヶ月の熟慮期間を誤って通知
・精神的負担と相続放棄申述にかかった実費

Bは戸籍を確認し、深く頭を下げた。

「こちらの確認不足です。大変申し訳ありません」

ようやく、認めた。

私はその場で書面での誤認訂正と、相続放棄にかかった実費の補償を求めた。

数週間後、正式な謝罪文とともに、費用は振り込まれた。

さらに、担当Aは窓口業務から外されることになったと知らされた。

私は勝った——

そう思いたいところだった。

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だが、この件で知ったのは、日本の制度の怖さだ。

「あなたが相続人です」と言われれば、多くの人は信じる。
三ヶ月のカウントダウンと言われれば、焦る。

でも、役所も間違える。

そして、その間違いの責任は、最初は市民に押し付けられる。

私はたまたま違和感を覚え、自分で戸籍を調べた。

もし調べていなければ、
もし「面倒だから」と動かなければ、
私は今、借金を背負っていたかもしれない。

最後にBは言った。

「再発防止に努めます」

私は答えた。

「その前に、“間違いない”と言い切る前に確認してください」

役所を出たとき、深く息を吐いた。

普通の市民でも、黙らなければ守れるものがある。

これは、たまたま運が良かった話じゃない。

疑ったから、動いたから、勝てた。

もし今、「あなたが相続人です」と言われている人がいるなら。

一つだけ伝えたい。

確認せずに信じるな。

役所も、間違える。

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