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「お前は何様や!」と怒鳴られ、先ほどパトカーで帰宅。数ヶ月前に泣いて謝った痴漢が再犯。震える女性を見て立ち上がり、「またお前か」と現行で警察へ。今回は手錠で終わった。
2026/02/15

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先ほどパトカーに送迎いただき帰宅。

自宅の前で降ろしてもらい、ドアを閉めた瞬間、全身の力が抜けた。

でも、あの顔だけは、今もはっきり浮かんでいる。

数ヶ月前。

旧友と酒を飲み、博多駅から電車で帰る途中だった。

隣に座った女性が、眠りに落ちかけている。その奥に座る男が、自然すぎる動きで腕を回し、頭を女性に寄せていた。

前に立っていた女性と目が合った。

違和感。

私は肘で何度か合図を送った。

三、四度目で女性が気づき、小さく聞く。

「隣の人、知り合い?」

肩を震わせながら、

「…知らない」

スイッチが入った。

「何してんの」

男は睨みつけてきた。

「お前は誰や」

「誰でもいい。何しよるんや」

その隙に女性は誘導され移動。

私は男の横に詰めて座り、逃げ道を塞いだ。

「謝れ」

「身分証明書出せる?」

「持ってない」

「じゃあ警察呼ぶ。問題ないよな?」

次の駅で警察。

さっきまで吠えていた男が、警察官の前で崩れ落ちた。

泣きながら謝罪。

被害女性は震えながら「もう大丈夫です」と言った。

私は一瞬、迷った。

追い詰めるべきか。

結局その日は厳重注意で終わった。

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——あれで終わったはずだった。

数ヶ月後。

帰宅途中の車内で、背筋が凍る。

同じ顔。

同じ目。

別の車両。

そして、また。

眠そうな女性の横に座り、距離を詰めている。

女性の指が震えていた。

私は立ち上がった。

「またお前か」

男の顔色が一瞬で変わった。

血の気が引き、目が泳ぐ。

「ち、違う!」

私は女性の前に立った。

「知り合いですか?」

「…知らない…こわい」

その一言で、私は決めた。

「前もやったよな?警察沙汰になったの覚えとるやろ」

男は暴れた。

怒鳴り、座席を蹴る。

でも今度は違う。

「見ました」「さっきから触ってました」

声が増える。

逃げ場が消える。

次の駅で警察が乗り込む。

私ははっきり言った。

「現行です。前回も同一人物です」

男は取り乱し、泣き叫び、抵抗した。

だが警察官が腕を取り——

「現行犯逮捕します」

その瞬間、車内の空気が変わった。

手錠。

男は引きずられるように連れて行かれた。

駅のホームで、私は警察官に言った。

「何時までも付き合いますよ!それ相応のペナルティを与えてください!」

警察官は静かにうなずいた。

「今回は前歴も考慮されます」

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その言葉を聞いたとき、胸の奥の棘が抜けた気がした。

パトカーの中で、私はふっと笑った。

僕は明日休みです。

だから最後まで付き合えた。

でも、もしあの日見逃していたら——

今日も誰かが震えていたかもしれない。

優しさだけでは止まらない。

泣いても、許されないことはある。

あの日、謝罪で終わった男は、

今日は手錠で終わった。

自分で蒔いた種は、自分で刈り取る。

ヒーローなんかじゃない。

ただ、二度目を許さなかっただけだ。

そして今夜、

震えているのは——

加害者のほうだった。

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