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歩道橋で撮り鉄が「ここ俺の場所」→勝手な場所取りの張り紙を剥がした結果…
2026/03/12

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橋の上で、妙な張り紙を見つけた。

「3/12 8764レ(草津回)
場所取り 鉄1名
和動禁止」

要するに――

「ここは俺の撮影場所だから動くな」

という意味だ。

ここは駅近くの歩道橋。
誰でも通れる 完全な公共の場所 だ。

なのに、まるで私有地のように紙が貼られている。

しかもテープでガッチリ固定。

私は思わず笑った。

「いや、何様だよ…」

撮り鉄が場所取りする話は聞いたことがある。

でもここまで堂々と
公共の場所を“予約”する紙 は初めて見た。

私はしばらく紙を眺めた。

そしてスマホで写真を撮った。

そのあと――

普通に剥がした。

理由は単純だ。

公共の場所に無断で張り紙をするのは
普通にルール違反だからだ。

私は紙をくしゃっと丸めてポケットに入れた。

「まぁこれで終わりだろ」

そう思って帰ろうとした。

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その時だった。

後ろから声がした。

「ちょっと!!」

振り向くと、三脚を担いだ男が立っていた。

見るからに撮り鉄。

カメラバッグ、脚立、でかいレンズ。

そして私の手を見て、顔色が変わった。

「それ、俺の紙なんだけど」

私は答えた。

「いや、公共の場所なんで」

男は一瞬黙った。

そして声を荒げた。

「場所取りしてたんだよ!!」

「ふざけんなよ!!」

私は少し笑ってしまった。

「場所取り?」

「ここ歩道橋ですよ」

男はイライラしながら言った。

「だから先に貼ったんだよ!」

「ルールだろ!」

私は首を傾げた。

「誰のルール?」

周りを歩いていた人たちが
足を止めてこちらを見始めた。

男はさらにヒートアップした。

「撮り鉄の常識だよ!!」

私は即答した。

「いや、世間の非常識です」

周りからクスッと笑い声が漏れた。

男の顔が赤くなる。

「お前撮り鉄だろ?」

私は答えた。

「そうだけど?」

「だから余計に剥がしたんですよ」

男は完全に固まった。

私は続けた。

「こういう事するから

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撮り鉄って嫌われるんですよ」

周りの空気が一気に変わった。

後ろのサラリーマンが言った。

「それな」

別の人も言った。

「公共の場所だしね」

男は完全に孤立した。

それでも食い下がった。

「でも今日ここ撮影ポイントなんだよ!」

私は橋の上を指さした。

「別に空いてますよ?」

実際、場所はいくらでもあった。

男は何も言えない。

そして最後に小さく言った。

「……じゃあどこで撮ればいいんだよ」

私は答えた。

「普通に来た順で撮ればいいだけです」

沈黙。

男はしばらく立ち尽くしていた。

そして三脚を持ち直し、
橋の端に歩いていった。

さっきまでの勢いは完全に消えていた。

周りの人が小声で言った。

「ナイス」

私は軽く会釈してその場を離れた。

歩きながら思った。

撮り鉄の問題は
カメラでも列車でもない。

一部の人間の“俺ルール”だ。

そしてそれを
誰も止めないこと。

でも今日は違った。

たった一枚の紙を剥がしただけで、

橋の上の空気は
少しだけまともになった。

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