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利用者に腕を噛まれた私→上司「あるあるでしょw」その場で証拠を出したら…
2026/04/14

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介助中に突然「ガブッ」…腕を噛まれた。それでも手を離さなかった私に返ってきた言葉

「……っ!!」

一瞬、何が起きたのか分からなかった。

その日、私はいつものように利用者さんの移乗介助をしていた。ベッドから車椅子へ移す、介護ではよくある作業だ。

「はい、ゆっくりいきますね」

背中をさすりながら、できるだけ落ち着いた声で声をかける。

「大丈夫ですよ。ゆっくりでいいですよ」

すると利用者さんは小さく

「あい〜、ありがと〜」

と返事をしてくれた。

その瞬間だった。

ガブッ

腕に鋭い痛みが走った。

「っ……!」

思わず声が漏れそうになった。

見ると、利用者さんが私の腕に思いきり噛みついている

歯が食い込んでいるのが分かる。

本能的に手を引こうとした。

でも——

今、手を離したらこの人は転倒する。

その一瞬で頭をよぎった。

利用者さんの体はすでに半分浮いている状態。ここで支えを失えば、そのまま床に落ちる。

転倒すれば、骨折だってありえる。

私は歯を食いしばった。

「……大丈夫、大丈夫」

痛みに耐えながら、なんとか体を支える。

噛まれたまま、ゆっくり体を回し、なんとか

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車椅子へ座らせた。

ようやく体が離れた。

腕を見る。

そこには、すでに大きな紫色のアザが広がっていた。

「……はぁ」

思わずため息が出た。

正直、かなり痛かった。

でも、利用者さんはもう落ち着いた様子で、何事もなかったかのように座っている。

私は腕を押さえながら、事務所へ向かった。

「すみません、ちょっと見てもらっていいですか」

上司と同僚に腕を見せた。

すると——

「あ〜」

一人が笑いながら言った。

「私もありますよ〜、噛まれましたぁ〜」

別の同僚も言った。

「あるあるですよね〜」

私は一瞬、言葉を失った。

「……え?」

それだけ?

心の中で思った。

こんなに腫れてるのに。

正直、かなり痛いのに。

でも周りは、まるで

“よくある小話”

でも聞いたかのような空気だった。

「介護やってるとありますよ〜」

「慣れます慣れます」

その言葉を聞いた瞬間。

胸の奥に、妙な感情が広がった。

怒りなのか、虚しさなのか、よく分からない。

私はふと思った。

……あの時、手を離せばよかったのかな。

もし手を離していたら。

利用者さんは転倒していたかもしれない。

でも少なくとも、

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私は噛まれずに済んだ。

そんな考えが頭をよぎる。

その夜、家に帰ってからもう一度腕を見た。

アザはさらに広がっていた。

写真を撮ってSNSに載せた。

「昨年、移乗介助中いきなり噛まれた。手を離せば転倒するから耐えて車椅子へ。上司や同僚に見せたら“あるある”で終わった。」

すると、コメントが次々と届いた。

「それは労災じゃないですか?」

「普通に傷害事件では?」

「そんな職場おかしい」

「介護職の安全が守られてない」

「通報レベル」

中にはこう書く人もいた。

「介護職って、なんでここまで我慢するんですか」

その言葉を見たとき。

私はスマホを握ったまま、しばらく動けなかった。

確かに。

なんでだろう。

利用者を守るのは当然。

でも——

職員は守られなくていいの?

介護の現場では、

殴られる蹴られる噛まれる

そんな話を、よく聞く。

でもそれが

「あるある」

で済まされるのは、本当に普通なのだろうか。

腕のアザを見ながら、私はもう一度思った。

あの時。

もし手を離していたら——

何が正解だったんだろう。

そしてもう一つ、頭に浮かんだ。

この業界で働く人たちは、

同じ思いを、何度しているんだろう。

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