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旦那の通帳を記帳したら知らない女に40万円送金してた
2026/04/14

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旦那名義の通帳を記帳したら、知らない女に40万円送金していた

その日、私は何となく銀行に立ち寄った。

最近ほとんど使っていなかった、旦那名義の通帳。生活費は別口座で管理しているから、正直この通帳はずっと放置していた。

「久しぶりに記帳しておくか」

軽い気持ちだった。

ATMに通帳を入れる。機械の音が静かに響く。

ガガガガ……

そして出てきた通帳を何気なく見た瞬間、私は思わず目を止めた。

「……え?」

そこには、見慣れない文字があった。

送金 400,000

一瞬、頭が追いつかなかった。

「40万?」

思わずもう一度確認する。

日付は数ヶ月前。

そして送金先の名前は——

小山 真奈

知らない名前だった。

「……誰?」

心臓がドクンと鳴った。

その下の行を見て、さらに違和感が増えた。

送金の直前に、

400,000円の入金

がある。

つまりこれは——

わざわざお金を入れてから送金している。

ただの自動引き落としではない。

私は通帳を握りしめた。

家に帰るまで、ずっとそのことが頭から離れなかった。

夜。

旦那はリビングでソファに寝転び、スマホをいじっていた。

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私は通帳をテーブルに置いた。

「ねえ」

旦那は顔も上げずに

「ん?」

とだけ言う。

私はページを開いた。

「これ、何?」

旦那はチラッと通帳を見る。

そして、驚くほど軽い声で言った。

「あ〜〜それか〜」

私は一瞬、耳を疑った。

「それか〜、って…」

旦那はスマホをポチポチしながら続けた。

「貸してって言われて振り込んだけどさ」

「……」

「騙されたやつやわ」

私はしばらく言葉が出なかった。

「……は?」

旦那はまだスマホを見ている。

まるでどうでもいい話をしているかのようだった。

「ちょっと待って」

私は通帳を指差した。

「これ、40万だよ?」

「うん」

「誰?」

旦那は肩をすくめた。

「知り合い」

「どこの?」

「前の仕事の関係」

説明はそれだけだった。

私は通帳をもう一度見た。

どう考えてもおかしい。

「ねえ」

旦那を見る。

「なんでわざわざ入金してから送金してるの?」

旦那は一瞬だけ動きを止めた。

でもすぐに言った。

「現金で頼まれたから」

その言い方が、妙に軽かった。

私は続けた。

「じゃあ、その人は?」

「知らん」

「……え?」

「連絡つかん」

「は?」

私は思わず声を上げた。

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「40万貸して、連絡つかないって何?」

旦那はスマホを置いた。

「だから騙されたんやって」

「……」

私はしばらく旦那を見ていた。

怒りより先に、違和感が湧いた。

本当に騙されたのか?

それとも——

別の理由があるのか。

旦那はあくびをして言った。

「まあいいやん」

私は思わず聞き返した。

「何が?」

「もう終わったことやし」

その瞬間。

胸の奥で何かが弾けた。

「終わったこと?」

私は通帳をテーブルに叩きつけた。

40万だよ!?

旦那は黙っている。

私は通帳の名前を指差した。

「この女、誰?」

旦那は少しイラッとした顔をした。

「だから知り合いって言ってるやん」

「名前出てるけど?」

「……」

旦那は答えない。

部屋に変な沈黙が流れた。

私はスマホを取り出した。

通帳のページを写真に撮る。

旦那が言った。

「何してんの?」

私は画面を見ながら答えた。

「別に」

そのままSNSを開いた。

そして、写真を載せて書いた。

「最近使ってなかった旦那名義の通帳を記帳したら、知らない女に40万送金してた。」

指が止まる。

最後にこう書いた。

「ヤッちゃっていいっすか?」

投稿ボタンを押した。

数分後。

通知が鳴り始めた。

コメントがどんどん増えていく。

「それ絶対怪しい」

「騙されたって言い訳じゃない?」

「警察行けば?」

「わざわざ入金してから送金してるの変」

「浮気では?」

私は画面を見つめていた。

そして、もう一度通帳を見る。

そこに書かれた名前。

小山 真奈

その名前を見ていると、胸の奥で妙な感覚が広がる。

旦那は隣で言った。

「大げさやな」

私はゆっくり顔を上げた。

そして言った。

「ねえ」

旦那を見る。

「この人、本当に“知り合い”なの?」

旦那は何も言わなかった。

その沈黙が——

一番怪しかった。

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