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「スーパーカップお願い」だけで通じると思っていた私、旦那に完全敗北した
2026/04/29

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昨日の夜、急に甘いものが食べたくなった。

冷凍庫を開けても、あるのは保冷剤と冷凍うどんだけ。
でも頭の中はもう完全にバニラアイスだった。

ちょうど旦那がスーパーに寄って帰ると言っていたので、私はすぐにメッセージを送った。

「スーパーカップ買ってきて」

これで通じると思った。
私の中でスーパーカップといえば、あのアイス一択だったから。

数十分後、旦那が帰ってきた。
私はもう少しだけ機嫌がよかった。

「買ってきたよ」

そう言って差し出された袋を開けた瞬間、私は思わず手を止めた。

中から出てきたのは、エースコックのスーパーカップ。
しかも濃厚味噌ラーメン。
熱湯4分。
量も旨さもスーパー。

私は袋を持ったまま、旦那を見た。

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「これじゃない」

旦那は本気で不思議そうな顔をした。

「え?スーパーカップでしょ?」

たしかにそう。
間違ってはいない。
商品名としては、びっくりするくらい正しい。

でも今の私は、熱湯4分を待ちたい気分じゃなかった。
こたつに入って、冷たいバニラをスプーンで食べたい気分だった。

「アイスのほうだよ」

そう言うと、旦那は少し考えてから、

「あー、そっちか」

と、やっと納得した。

いや、そっちかじゃない。
普通そっちだと思っていた。

でも旦那は続けた。

「だって寒いのにアイス買うと思わないじゃん」

その一言で、ちょっとだけ負けた気がした。

たしかに昨日は寒かった。
しかも私は夕方に「今日は味噌ラーメン食べたい気分」とも言っていた。

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本人は覚えていなかったけど、旦那はそこだけ妙に覚えていたらしい。

だからスーパーでこれを見つけた瞬間、
「お、ちょうどいいじゃん」
と思ったらしい。

さらに聞くと、カップ麺売り場でかなり真剣に悩んだらしい。

味噌にするか。

豚キムチにするか。
大盛りのほうがいいか。
私が夜に食べるなら濃い味のほうが喜ぶんじゃないか。

その想像だけは、やたら丁寧だった。

私はだんだん怒る気がなくなってきた。

むしろ、アイス一個を頼んだだけなのに、
なぜか夕飯の満足度まで考えてくれていたことが面白くなってきた。

でも、やっぱり甘いものは食べたい。

「じゃあこれは明日の昼に食べるから、今日はアイスがほしい」

そう言うと、旦那は少しだけ笑って、

「もう一回行く?」

と言った。

さすがにそこまでさせるのは悪いと思った。
でも私が黙っていたら、旦那は財布を持ち直して玄関に向かった。

「待って、本当に行くの?」

「スーパーカップの訂正に行ってくる」

その言い方が妙にまじめで、私はそこで完全に笑ってしまった。

結局、旦那は近所のコンビニまで行って、本物のアイスのスーパーカップを買ってきてくれた。

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しかもバニラだけじゃなくて、チョコクッキー味まで。

帰ってきた旦那は、カップ麺とアイスを並べて言った。

「これでスーパーカップ完全セット」

私はもう何も言えなかった。

間違いから始まったのに、最終的にちょっと得した気分になった。

ちなみに今日の昼は、旦那が買ってきた濃厚味噌ラーメンを食べた。
普通においしかった。

次からはちゃんと、
「明治のアイスのスーパーカップ」
と書こうと思う。

でもたぶん、また何か別のものを買ってきそうな気もしている。

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