また、やってくれました。
うちの契約駐車場に、神戸ナンバーのBMW。
見た瞬間、血圧が上がった。
「またお前か」
これ、初めてじゃない。
前にも一度、二度じゃない。
そのたびに貼り紙。
そのたびに無言で消える。
今日は違った。
迷わず110番。
「契約駐車場に無断駐車されています」
炎天下、アスファルトが揺れて見える中、
お巡りさんと1時間以上待機。
汗だく。
BMWはピカピカ。
持ち主は来ない。
警察も言う。
「私有地なので強制移動はできません」
分かってる。
分かってるけどさ。
私が毎月払ってる金で借りてる場所なんだよ?
そこで私は決めた。
BMWの真正面に車を停めた。
前にも後ろにも出られない距離。
完全封鎖。
「帰ってきたら話しましょうか」
警察も苦笑いしながら、
「トラブルにならないようにしてくださいね」
と言って帰っていった。
その日、持ち主は来なかった。
三日目。
さすがに焦ったのか、電話が来た。
「車、動かしてもらえます?」
第一声、それ。
謝罪なし。
「そこ、私の契約駐車場なんですけど」
「あ、ちょっとだけだから」
きた。
ちょっとだけ理論。
「何分停めたか知ってます?」
「いや、買い物行ってただけなんで」
その態度に、スイッチ入った。
「これで3回目です」
男、顔が変わる。
「は?」
私はスマホを見せた。
過去2回の写真。
日時、ナンバー、全部保存済み。
「警察にも記録残ってます」
一瞬、沈黙。
「別にいいじゃないですか、空いてたんだから」
その一言で、完全にキレた。
「空いてる=使っていい、じゃないんですよ」
下から見上げるように睨むと、
さっきの余裕が消えた。
「……すみません」
小さい声。
「聞こえません」
「すみませんでした」
ようやく。
私は動かさない。
「次やったら、民事でいきます」
警察にも相談済み。
継続的なら損害請求可能。
男は完全に怯えた目。
BMWに乗り込み、
無言で去っていった。
その後、二度と来てない。
高級車に乗ってても、
中身がそれなら意味がない。
豪車翻车って、こういうこと。
炎天下1時間は無駄じゃなかった。
我慢してきた分、
ちゃんと回収した。
契約は契約。
ルールはルール。
「ちょっとだけ」は通用しない。
今日だけは言わせてほしい。
スッとした。