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妊娠8ヶ月で腹痛の夜、夫は“今帰る”とだけ残して朝まで帰らなかった。翌朝、両親と義両親を呼んで全部話した。
2026/03/19

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「妊娠8ヶ月でお腹が痛くて動けなかった夜、夫は“今帰る”の一言だけ残して、朝まで帰ってこなかった。」

あの夜、私は一人で病院に行った。
玄関のドアを閉めるとき、ほんの少しだけ「戻ってきてくれるかもしれない」と思っていた自分が、情けなかった。

タクシーの中で、何度もスマホを見た。
既読はついている。
でも、返信は来ない。

診察台の上で、冷たい器具に触れながら、看護師さんに聞かれた。
「ご主人は一緒じゃないんですか?」

私は少し笑って、答えた。
「仕事で、遅くて」

嘘だった。

診察が終わり、医師に言われた。
「無理はしないでください。今の時期は、少しのストレスでも影響が出ます」

その言葉が、胸に刺さった。

帰り道、やっと来たLINEは一行だけだった。

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「飲んでた、ごめん」

その瞬間、何かが音を立てて切れた。

家に帰って、私は静かに荷物をまとめた。
泣かなかった。怒鳴りもしなかった。
ただ、淡々と。

そして翌朝、私は両親と義両親に連絡をした。

「少し、話したいことがあります」

朝9時。
リビングに、全員が揃った。

夫は、まだ眠そうな顔で座っていた。
状況が飲み込めていない様子だった。

「なんで、こんな大げさに……?」

その一言で、空気が変わった。

私はゆっくりとスマホをテーブルに置いた。
昨夜のやり取りを開く。

「これ、見てください」

義母が画面を覗き込む。
既読がついているのに、返信がない時間。

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そして、たった一言の「飲んでた、ごめん」

沈黙が落ちた。

私は続けた。
「昨日、腹痛で病院に行きました」

義父の眉がぴくりと動いた。
母が息を呑む音がした。

夫が慌てて口を開く。
「いや、それは知らなくて……連絡くれてたら——」

「送ってます」

私は即座に遮った。
「何度も、送りました。既読、ついてますよね」

言い訳が止まった。

「妊娠8ヶ月です」
私は静かに言った。
「いつ何があってもおかしくない時期です」

夫は目を逸らした。

その瞬間、義母が口を開いた。
「……あなた、何を考えてるの?」

低く、抑えた声だった。

「妻がこんな状態で、一晩連絡も返さず飲み歩くなんて、父親になる人のすることじゃないでしょう」

夫が何か言おうとした。
でも、言葉が出てこない。

私は続けた。
「正直に言います。もう、信用できません」

部屋の空気が一気に張り詰めた。

「このまま一緒にいるのは無理です。しばらく実家に戻ります」

夫が顔を上げた。

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「は?ちょっと待てよ、そこまで大げさにすることか?」

その言葉に、父が机を軽く叩いた。

「大げさだと?」

低い声だった。

「娘は一人で病院に行ってるんだぞ。お前は何をしてた?」

夫は黙った。

私は最後に、はっきりと言った。
「守れない人と、一緒にいる意味はありません」

誰も、反論しなかった。

その日のうちに、私は実家に戻った。
荷物は最小限。必要なものだけ。

玄関を出るとき、夫は何も言えなかった。
ただ、立ち尽くしていた。

スマホが震えた。
メッセージが届く。

「本当にごめん。考え直してくれ」

私は画面を見て、少しだけ目を閉じた。

そして、返信した。

「必要な時にいない人は、これからもいないと思う」

送信ボタンを押して、スマホを閉じた。

もう、迷いはなかった。

守るべきものは、決まっている。

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