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家族LINE5人のグループに、父が不倫相手との誕生日ツーショットを誤爆したのに気づかず普通に会話してたので、私はその写真を上げ直して“これ誰?”と送った
2026/03/22

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21時18分、家族LINEが鳴った。

5人しかいないグループ。
パパ、ママ、私、弟、そして祖母。

いつも通りなら、
「お疲れ」か「ご飯どうする」みたいな、どうでもいいやり取りが流れるだけ。

でもその日は違った。

ポン、と一枚の写真が送られてきた。

開いた瞬間、手が止まった。

誕生日ケーキ。
ロウソクが立っている。
そしてその横で、笑っているパパ。

——ここまではいい。

問題は、その隣にいた。

知らない女。

距離が近すぎる。
顔を寄せて、ほぼキスしそうな距離。

しかも、明らかに“家族じゃない空気”。

一瞬、意味が分からなかった。

「……え?」

誰かの誤送信?
でも送信者は、パパ。

既読が、ひとつ、またひとつと増えていく。

ママも見てる。

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弟も。
祖母も。

でも、誰も何も言わない。

静かすぎる。

その沈黙を壊したのは——

またパパだった。

『今日ケーキありがとうな』

画面を見たまま、思考が止まった。

——は?

いや、ちょっと待って。

今、何送ったか分かってる?

そのまま続けて、

『明日早いから先寝るわ』

普通の父親みたいな文章。

いや、普通“すぎる”。

さっきの写真と、まったく繋がってない。

既読は、もう全員についている。

でも、誰も返さない。

ママのアイコンも、沈黙したまま。

その異様な空気の中で、
私はスマホを握り直した。

心臓がうるさい。

でも、目は冷えていた。

このまま流す?

なかったことにする?

——無理でしょ。

私は、さっきの写真を長押しした。

もう一度、グループに上げる。

そして、短く打った。

『これ、誰?』

送信。

一秒。

二秒。

既読が、また増える。

パパのアイコンに、「既読」がついた。

その瞬間、グループが止まった。

完全な静止。

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でも、その沈黙は長く続かなかった。

『……え?』

最初に反応したのは、パパだった。

続けて、

『何のこと?』

とぼけた。

私は画面を見ながら、小さく息を吐いた。

やっぱりそう来るんだ。

『さっきの写真』

もう一度だけ送る。

間髪入れずに既読がつく。

『あー、それ』

軽い。

異様に軽い。

『会社の人』

一瞬、笑いそうになった。

会社の人。

あの距離で?

あの顔で?

私はすぐに打ち返した。

『会社の人と、あんな顔で写真撮るの?』

既読。

沈黙。

数秒後——

『ちょっと酔ってただけ』

言い訳が雑すぎる。

そのときだった。

今まで黙っていたママが、初めて動いた。

『……その人、誰?』

短い一文。

でも、重さが違った。

既読が一気につく。

パパは、すぐには返さなかった。

その沈黙が、全部を物語っていた。

『いや、だから会社の——』

途中で送信が切れた。

打ち直してるのが分かる。

でも、その前に私は送った。

『じゃあさ』

一拍置いて、

『なんで“家族LINE”に送ったの?』

既読。

沈黙。

誰も動かない。

数秒後、祖母が初めてスタンプを送った。

——「?」

その一つで、空気が決壊した。

『え、どういうことなの?』

『あの女の人は誰なの?』

祖母のメッセージが続く。

パパは、完全に詰まっていた。

『いや、その……』

『間違えただけで』

“間違えた”。

その一言で、すべてが確定した。

私は、最後に一つだけ送った。

『間違えたのは送信先じゃなくて、やってることじゃないの?』

既読。

止まる。

そして——

ママのメッセージ。

『もういい』

たった三文字。

でも、それで終わった。

グループの空気が、一気に変わった。

パパからの返信は来なかった。

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既読だけが、残ったまま。

そのあと、グループは誰も何も送らなくなった。

静かなまま。

でも、もう元には戻らない。

私はスマホを置いて、天井を見た。

さっきまで普通だった“家族”が、
たった一枚の写真で壊れた。

いや、違う。

壊れてたのが、見えただけだ。

しばらくして、通知が一つ来た。

個別LINE。

パパから。

『さっきのは誤解だから』

画面を見て、少しだけ考えて、

そのままブロックした。

——誤解で済むなら、

最初から、こんなことにはならない。

静かにスマホを伏せる。

部屋の中は、いつもと同じなのに、

もう、同じ家族じゃなかった。

私は小さく息を吐いて、呟いた。

「バレてないと思ってたの、そっちだけだよ」

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