「空いてたから停めた」――この一言に、私は心の中で火がついた。
午後4時過ぎ、帰宅して自分の車を駐車場に入れようとした瞬間、目の前には白い軽四がどーんと停まっていた。しかも、まったく見覚えのない車だ。私の車スペースに、誰が勝手に?と瞬間頭の中が真っ白になった。
車は私のスペース、明らかに私の権利。しかし、相手がいつ入ったのかも分からず、私はため息混じりにスマホを取り出し、ナンバープレートを写真に収めた。そのまま奈良署に連絡。警察が来るまでの1時間半、心の中でシミュレーション。「絶対に無理やり言い訳させてやる」と、ちょっと楽しみな気持ちも湧いてきた。
やっと車主と思しき男女が現れた。第一声がまさかの「空いてたから止めた」。私は一瞬笑いそうになった。空いてたからって、そこは私の場所だ!呆れと怒りが混ざった気持ちで、思わず「は?」と口に出す。
さらに驚いたのは「私は奈良県の職員です」と胸を張る男性。だから何?と言いたくなる。「名刺を見せてください」とお願いしたら持っていない。「じゃあ身分証を」と言うと、部下の女性がやっと提示。
なんて遠回しな対応…私の心のツッコミは止まらない。
その間、警察が到着。私は写真、時間、ナンバー、相手の発言すべてを説明。警察官の前で、あの二人は次第に低姿勢になり、渋々言い訳を始めた。私は心の中で小さくガッツポーズ。争うより、証拠とルールに従えば、こんなに簡単に理不尽を跳ね返せるのだ。
振り返ると、日常でこんな小さな事件でも、「ああ、私もちゃんとやってきたんだ」と自分を褒めたくなる。怒鳴ったり、取り乱したりするより、冷静に証拠を揃え、ルールに沿って対応する。これが最も効く反撃法だと実感した。
結局、その白い軽四は移動し、私のスペースは無事に回復。些細な出来事かもしれないが、私はこの日、再び「自分の生活を守る力」を確認できた。物理的な駐車スペースだけでなく、生活の中の理不尽に対する心のスペースも確保できた気がする。
今回の出来事は、ただの駐車トラブルではなく、私の生活力の再確認だった。SNSに写真をアップしたら、同じような体験談が次々と届いた。みんな同じように「空いてたから」を言われてモヤモヤした経験がある。
共感の嵐。
最後に私の中で芽生えた感情は、怒りよりも「爽快感」。証拠と冷静さで理不尽を跳ね返した瞬間、日常の小さな勝利を感じることができた。誰かがルールを無視しても、私はもう動じない。これからも、自分の生活と権利を守る主婦として、日々を軽やかに過ごしていこうと思ったのだ。