夜が更けたリビング。
声が響く。怒鳴り声。
モラ夫がまた、私を叱りつける。
「違う部屋に行け!」
私は震える手で、泣きながら娘の手を離す。
小さな体が、必死に私にしがみつく。
「ママ…ママ…」
その声に胸が締め付けられる。
涙が頬を伝い、床に落ちる。
娘の小さな手は、冷たくも強く、私を掴んで離さない。
部屋を移動させられる間、私は心の中で怒りと悲しみが交錯する。
「なぜ、私が…」
しかし声を出せない。
子ども達の前で、弱さを見せることもできない。
その夜、私はベッドで震えながら眠った。
小さな体が、私の隣で丸くなる。
胸に抱くのは恐怖と、守らなければという責任感。
でも、子どもを守りながら、自分も守れないことの苦しさに押し潰されそうだった。
翌朝、テーブルに小さな封筒が置かれている。
娘の文字で書かれた封筒。
「ママへ」
手に取るだけで、胸が熱くなる。
封を開けると、中から手紙が現れる。
文字は丸く、優しく、でも力強い。
涙で少しにじんでいるところもある。
『ママごめんね!
いつもママだけにつらい思いをさせていたね。本当にごめんね。
私は言いたくても言えないから、ママを守れなかったけど、いつでもママの味方だよ!
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