Amazonで買い物をする時、私はそこまで疑り深いタイプではなかった。
欲しい商品を検索して、値段を見て、レビューを見て、発送予定日を確認する。
それで問題なさそうなら、普通に注文する。
ただ、その店だけは少し引っかかった。
価格が妙に安い。
説明文がどこか薄い。
発送日も、なんとなくふわっとしている。
「ああ、これ、無在庫っぽいな」
そう思った。
でも在庫ありと表示されている。
購入ボタンも押せる。
なら、こちらは客として普通に買うだけだ。
疑いながらも注文を確定した。
数日後。
案の定、出品者からメッセージが届いた。
件名を見た瞬間、私は小さく笑った。
嫌な予感ほど、律儀に当たる。
内容はこうだった。
「在庫がありません」
ここまでは、まあ分かる。
在庫管理を失敗したのだろう。
問題はその次だった。
「購入者様の注文履歴からキャンセル申請をお願いします」
私は画面を見つめたまま、しばらく固まった。
いや、なぜ私が。
在庫がないのはそちら。
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