午前中、バイトの子から電話が入った。
「社長…届いた三角コーン、なんか変です」
声には微妙な震えが混ざっている。
現場に急行する。
倉庫の奥に積まれた赤い三角コーンの山。
手に取ると、確かに違和感がある。
表面に貼られたラベルや角度が、いつもと微妙に違う。
「どれどれ…」
指先で触って確認する。
軽く揺らすと、中で小さな異物が動く音がした。
「…え?」
目を凝らす。コーンの底を覗き込む。
そこには小型の機械が貼り付けられていた。
心臓が跳ねる。
「盗聴器?GPS?」
バイトの子は顔色を失って、後ずさりしている。
「本当に…これ大丈夫ですか?」
私は深呼吸して冷静になろうとする。
しかし、手が少し震えているのを感じた。
倉庫の静けさ。空気が重く、息を吸うのもためらう。
「いや、待て…落ち着け」
手元で機械を軽く揺らす。
電池の存在を示す小さなラベルが見える。
「面倒だけど、これだけだ」
一瞬、安堵しかけた。
だが、コーンに貼られたもう一つのものが目に入った。
白い紙。封筒が折りたたまれて差し込まれている。
「え…手紙?」
手に取り、慎重に広げる。
文字は丁寧だが、内容はぞっとするものだった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください