昨日、「息子についた『優しいウソ』~中学受験の魔物が教えてくれたこと」という記事を書きました。親として、受験という極限状態にある息子の心を守るために選んだ、苦肉の嘘のお話です。
その記事を書きながら、ふと思い出したことがありました。
「そういえば、私も母から、とびきり大きな、そして優しいウソをつかれていたんだな」と。
今回は、ある1枚の「領収書」が教えてくれた、母の「優しいウソ」についてお話しさせてください。
皆さんは親に対して「あの時、あんなこと言わなきゃよかったな」「もっと感謝を伝えればよかった」など、胸がチクリとするような経験はありませんか?
実は私、30年前の自分の「未熟さ」と、それを黙って包み込んでくれていた母の「大きな愛」に気づかされる出来事がありました。
■「私立には行かない」と言い張った、18歳の私
今から30年前、私は大学受験に失敗し、浪人生活を送っていました。「どうせ浪人するなら一番上を!」と身の程知らずにも、日本で最難関の国立大学への合格を夢見て猛勉強。
しかし、現実は甘くありません。最後まで粘りましたが、模試の結果は最高でもC判定。二浪するわけにもいかず「ここなら確実に受かるだろう」という北の大地にある国立大学を前期日程で受験しました。
もちろん試験慣れするためにいくつかの私立大学も受けましたが、当時の私は母子家庭ということもあり、経済的な負担をかけたくない一心で母にこう宣言していました。
「私立は授業料が高すぎる。国立に落ちたら大学には行かないから、入学手続きはしなくていいからね!」
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