長い仕事を終えて、やっとの思いで帰るために電車に乗り込んだ。時計は22時を回っていて、今日は本当に疲れた。でも、家に着けば、ようやくリラックスできると思うと、少しだけ気持ちが楽になった。電車の車内に入ると、すでにいくつかの席が埋まっている。幸い、私の隣には空いている席があった。おっと、やっと座れる!
しかし、その隣に座るのはちょっと待って欲しい。すぐに私の隣に座ってきたのは、ディズニーのお土産を山ほど持った二人組の女子。二人は明らかにディズニーで遊び疲れた様子で、満面の笑みでお土産を自慢していたが、突然その一人が大きな声で言った。
「はぁ~、疲れた。ほんとつかれた~~。座りたい!ねむい~!」
え、何言ってんの?私が座ってるから座りたいの?しかも、こんな時間に仕事終わりで疲れきった私に、座れって言ってくるの?さすがに許せない。
心の中で「無理、譲る気ない」と思いつつ、無視を決め込むことにした。私はただひたすら疲れていて、目の前の疲れた顔を見て、座りたい気持ちを心で理解しつつも、譲りたくはなかった。
でも、彼女はあきらめずに、肩をぶつけてきた。肘で私を突き、目線を合わせて言った。
「ねぇ、立ちたくないんだったら、席譲れよ!」
はぁ?何、これ。私だって疲れてるんだよ。だんだんイライラが募るけど、私はただじっと座っている。無視してると、次第に彼女は怒りだし、舌打ちまでしてきた。私はひたすら無視を貫く。これ以上、うるさくさせないためにも、彼女には何も言わせない。
そして、最悪の一言が私の耳に入ってきた。
「立ってられないからデブなんだよ」
え?なんだそれ。頭がフラッシュバックした。あんなに仕事頑張って、やっとの思いで帰る途中に、こんな酷い言葉を浴びせられるなんて。腹が立ちすぎて、顔が一瞬熱くなった。でも、絶対に負けたくない。
その瞬間、私の中でスイッチが入った。反撃の時が来た!
私は冷静に、そしてわざと余裕を持って立ち上がった。彼女の目の前でゆっくり立ち上がり、ふと彼女を見下ろすようにして言った。
「え、あなた、もしかしてディズニーのキャラクターが好きすぎて、全身で持ってるから立ってるの?」
その言葉が彼女を一瞬凍らせた。周りの空気が一瞬で変わった。彼女の顔色が変わり、何も言えなくなった。
でもそれだけでは終わらない。私はさらにひと押しをした。
「だって、どうせ座ってる暇があるなら、代わりに座りたい人に席譲るくらいできるでしょ?」
次に私は隣に立っている他の乗客に目を向けた。その男性はちょっと戸惑った様子で私を見たが、私が「もし座りたかったら、どうぞ」と言うと、すぐに席に座った。
その瞬間、彼女は完全に言葉を失った。自分が発した言葉がどれだけ無礼だったか、実感したんだろう。
私はそのまま、何も言わずに降りる準備をした。
しかし、私の心はすっきりしていた。彼女の顔を見ながら、心の中で叫んだ。「これで私の勝ちだ!」
そして、電車のドアが開いたとき、私は足早に降りて、そのままホームを歩きながら、胸の中で笑っていた。彼女に負けないって、こんなに気持ちいいんだ。
これが私のリベンジ。仕事帰りの疲れきった体でも、言われっぱなしにはならない。お土産持って満足そうにしていた彼女に教えてやったんだ。どんなにディズニーのグッズがあっても、人に敬意を払うのが一番大切だって。