「ここ、私が2年間ずっとお金を払って借りている駐車場なんですけど?」
朝、車に乗ろうとして一瞬、頭が真っ白になった。
私の契約している駐車スペースに、見知らぬ車が堂々と停まっていたからだ。
しかも、ただ少しはみ出しているとか、間違えて一瞬停めたとか、そういうレベルじゃない。
完全に、私の場所。
まるで最初から自分の駐車場ですけど?という顔で、ど真ん中に停まっていた。
私はこの駐車場代を、毎月きちんと払っている。
雨の日も、仕事で疲れて帰った日も、引き落としの日にはしっかりお金が落ちている。
それなのに、いざ使おうとした朝に、知らない車が停まっている。
この理不尽さ、分かりますか?
しかもその日は、朝の電車を一本逃したら確実に遅刻する日だった。
会社に「すみません、知らない人に駐車場を使われてまして」なんて説明しても、相手からすればただの言い訳に聞こえる。
私は焦った。
でも、焦れば焦るほど腹が立ってきた。
「なんでお金を払っている私が困らなきゃいけないの?」
そう思った瞬間、私は迷惑車両の前に自分の車を停めた。
もちろん、こちらだって好きでそんなことをしたわけじゃない。
でも、私の契約スペースを勝手に使っておいて、こちらが泣き寝入りする理由なんて一つもない。
そして私は急いで駅へ向かった。
電車にはギリギリ間に合った。
その時点では、まだ「帰ったら不動産会社に連絡しよう」くらいに思っていた。
ところが帰宅して、また怒りがこみ上げた。
私の車に、張り紙がされていたのだ。
そこには大きな字で、
「車が停められません。至急移動してください」
と書かれていた。
いやいやいや。
どの口が言ってるの?
先に私の場所を勝手に使ったのはそっちですよね?
しかも小さなメモには、
「地主さんに頼み、週かせてもらいましたが、申し訳ありませんでした」
みたいなことが書かれていた。
私は思わず笑ってしまった。
地主さんに頼んだ?
じゃあ、私が2年間払っていた駐車場代は何だったの?
契約者である私には何の連絡もなく、知らない誰かに勝手に使わせていたってこと?
不動産会社に連絡しても、最初の対応は本当にひどかった。
「ああ、確認します」
「担当に伝えておきます」
「少々お待ちください」
その“少々”がどれだけ長いのか。
こっちは朝から実害を受けている。
電車一本で遅刻するような状況で、勝手に場所を使われ、さらに張り紙までされている。
なのに、向こうはまるで「よくあるトラブルですね」みたいな温度感。
その瞬間、私の中で何かが切れた。
私は証拠を全部まとめた。
停まっていた車の写真。
張り紙の写真。
契約している駐車場の情報。
支払いを続けていた事実。
ただし、相手のナンバーや個人が特定できる部分は隠した。
私はトラブルを起こしたいんじゃない。
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