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「そんなに急ぐなら新幹線なんか乗らなきゃいいじゃん」新幹線まで残り25分、カーシェア返却場所を知らない車に塞がれた私。運営にも丸投げされ、怒りを抑えて録音と証拠写真を残した瞬間、男の余裕が崩れ始めた…
2026/06/10

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「新幹線まで、あと25分しかないのに……なんでここに知らない車が停まってるの?」

その日、私はカーシェアを使って用事を済ませ、急いで返却場所へ戻ってきた。

予定では、ここで車を返して、そのまま駅まで走ればギリギリ新幹線に間に合うはずだった。

ところが、返却スペースの前に着いた瞬間、私はブレーキを踏んだまま固まった。

カーシェア専用の駐車場所に、見知らぬ黒い車が堂々と停まっていたのだ。

しかも、ただ少し寄せているとか、間違えて一瞬停めたとか、そういうレベルではない。

カーシェアの看板の目の前。

車止めの位置までぴったり。

まるで最初から自分の駐車場みたいな顔で、完全にそこを塞いでいた。

私はナンバーを見た。

「……わナンバーじゃない」

つまり、カーシェアの車ではない。

普通の私家用車。

完全に関係ない車だった。

時計を見る。

新幹線まで、残り20分。

心臓が一気に嫌な音を立てた。

このまま返却できなかったら、延長料金どころか、新幹線に乗り遅れる。

次の予定も全部崩れる。

私はフロントガラスに挟まっていた小さな紙を見つけた。

そこには電話番号が書かれていた。

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すぐに電話をかける。

数回コールしたあと、男の声が出た。

「はい」

私はできるだけ冷静に言った。

「すみません。カーシェア専用スペースにお車を停められていると思うんですが、今すぐ移動できますか?こちら返却できなくて困っています」

すると男は、まったく悪びれた様子もなく言った。

「あー、今ちょっと離れてるんで」

「どれくらいで戻れますか?こちら新幹線の時間があって、かなり急いでいます」

すると、電話の向こうで男が鼻で笑った。

「そんなに急ぐなら、新幹線なんか乗らなきゃいいじゃん」

一瞬、頭の中が真っ白になった。

……は?

人の返却場所を勝手に塞いでおいて、その言い方?

私はスマホを握る手に力が入った。

それでも怒鳴らなかった。

怒鳴った瞬間、こっちが不利になる気がしたからだ。

男はさらに言った。

「まあ、ゆっくり戻りますよ」

その言葉で、私の中の焦りが怒りに変わった。

時計を見る。

残り17分。

待っていたら終わる。

私はすぐカーシェア運営に電話した。

状況を説明した。

返却場所が塞がれていること。

相手がカーシェア車両ではないこと。

電話してもすぐ戻る気がないこと。

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新幹線の時間が迫っていること。

でも返ってきたのは、信じられない言葉だった。

「空いている場所を探して、そちらに停めてください」

私は思わず聞き返した。

「満車なんですが?」

「申し訳ありませんが、利用者様の方で空いている場所をお探しください」

その瞬間、私の中で何かが完全に切り替わった。

車主は無責任。

運営も丸投げ。

このままだと、全部こっちの責任にされる。

私は深呼吸して、静かに言った。

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