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「レジは間違えません」家具店で4,796円の在庫限定品を買おうとしたら、会計画面にはなぜか9,592円。店員に確認をお願いしても即否定されたので、私は値札・バーコード・レジ画面をすべて撮影した結果…
2026/06/24

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「レジは間違えません」

大型家具店のレジでそう言われた瞬間、私は笑顔のままスマホを取り出した。

その日、私は前から気になっていた在庫限定の商品を見つけた。

赤い値札には、大きく「4,796円」と書かれていた。

元の価格は9,592円。

半額近くになっていて、これはちょうどいいと思った。

念のため、商品名もサイズも確認した。

棚に並んでいる商品と値札の位置も合っている。

私はその商品を持って、レジへ向かった。

ところが、会計画面に出た金額を見て、思わず目を疑った。

「9,592円」

さっき見た値札の倍だった。

私は一呼吸おいて、できるだけ穏やかに言った。

「すみません、売り場では4,796円と表示されていたと思うのですが、確認していただけますか?」

すると店員さんは、画面をちらっと見ただけで言った。

「レジは間違えません」

その言い方に、胸の奥で小さくカチンと音がした。

別に安くしろと騒いでいるわけではない。

私はただ、売り場表示とレジ価格が違うと言っているだけだった。

それなのに、最初からこちらが勘違いしている前提で返された。

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でも、ここで声を荒げたら負けだと思った。

感情的になれば、すぐに“面倒な客”にされる。

だから私は、静かに言った。

「分かりました。では、念のため記録させていただきますね」

私はスマホで、レジ画面の金額を撮った。

そして商品バーコードも撮った。

そのまま店員さんに言った。

「売り場の値札も一緒に確認していただけますか?」

店員さんの表情が、少しだけ変わった。

さっきまでの強気な雰囲気が消えていた。

売り場に戻ると、やはり赤い値札はそこにあった。

「4,796円」

商品も同じ。

バーコードも一致している。

私はその場で、値札と商品を並べて写真に残した。

すると店員さんは、慌てたように言った。

「もしかすると、別の商品が置かれていたのかもしれません」

私は棚を見た。

同じ商品が、同じ場所に何個も並んでいる。

どう見ても、誰かが一つだけ置き間違えたような状態ではなかった。

私は淡々と言った。

「では、この棚全体が間違っているということですね。責任者の方に確認していただけますか?」

その一言で、空気が変わった。

しばらくして、店長さんが来た。

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私は感情を入れず、写真を順番に見せた。

売り場の値札。

商品バーコード。

レジ画面の9,592円。

そして、店員さんに言われた言葉もそのまま伝えた。

「レジは間違えません、と言われました」

店長さんは写真を見たあと、棚を確認し、すぐに表情を引き締めた。

「申し訳ございません。売り場の価格表示の管理に不備がありました」

やっと、話が通じた。

私はその場で怒ることもできた。

でも、私が求めていたのは怒鳴ることではなかった。

私は店長さんに言った。

「今回の金額だけの問題ではありません」

「表示と実際の価格が違うこと」

「それを確認せずに、レジは間違えないと言い切られたこと」

「同じことが他のお客さんにも起きる可能性があること」

この三つが気になります、と伝えた。

店長さんはすぐに値札を外し、スタッフに棚全体の確認を指示した。

そして、私に深く頭を下げた。

「大変失礼いたしました」

でも、私はその場で買う気にはなれなかった。

金額よりも、最初の対応で気持ちが冷めてしまったからだ。

私は購入を見送り、帰宅した。

そしてその日のうちに、本部のお客様窓口へメールを送った。

書いたのは、感情ではなく事実だけ。

日時。

店舗名。

商品名。

バーコード。

売り場価格4,796円。

レジ価格9,592円。

店員さんの発言。

店長さんの対応。

添付した写真は、全部で数枚。

最後にこう書いた。

「客が間違いを指摘した際、確認より先に否定される対応は不安です。価格表示の管理と接客対応について、確認をお願いします」

翌日、本部から返信が来た。

そこには、価格表示管理の不備を認める内容が書かれていた。

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さらに、該当店舗で棚全体の点検を行うこと。

スタッフへの再教育をすること。

同様の価格差が起きた場合の対応を見直すこと。

そして、お詫びとしてクーポンを発行すること。

数日後、その店舗へ行くと、同じ棚の価格表示はきちんと直されていた。

さらに、あの時の店員さんが私に気づき、小さく頭を下げた。

「先日は確認不足で失礼いたしました」

その瞬間、胸の中にあったモヤモヤがすっと消えた。

私は別に、店員さんを追い詰めたかったわけではない。

ただ、間違いを指摘した客を、最初から疑うような対応をされたくなかっただけだ。

レジは間違えないのかもしれない。

でも、人が管理する値札は間違える。

そして、その間違いを客に払わせてはいけない。

怒鳴らなくてもいい。

強い言葉を使わなくてもいい。

写真を撮る。

事実を並べる。

責任者に確認する。

本部に正式に伝える。

それだけで、流れはちゃんと変わる。

あの日、私が買わなかった商品より大きかったのは、最後に残ったこの感覚だった。

冷静でいる人間が、一番強い。

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