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「紙置いたからセーフでしょ?」当て逃げ寸前の“誠意アピール”が防犯カメラで全部ひっくり返った話
2026/05/06

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「はぁ……最悪だろ、これ」

仕事帰り、駐車場で自分の車を見た瞬間、思わず声が漏れた。

左後ろのバンパーに、白い擦り傷。しかも少し凹んでいる。

GW中で修理工場も混む。ただでさえ忙しいのに、余計なトラブルまで増えた。

私は周囲を見回した。

だが、ぶつけた車はもういない。

「また当て逃げかよ……」

そう思いながらため息をついた時だった。

ワイパーに白い紙が挟まっているのに気づいた。

──恐る恐る開く。

『大変申し訳ございません。車(左後方)をぶつけてしまいました。修理代の件でご連絡お願い致します』

電話番号付きだった。

私は一瞬、拍子抜けした。

正直、逃げられると思っていたからだ。

今どき、ちゃんと連絡先を残す人なんて珍しい。

……でも。

「めんどくせぇ……」

その言葉が先に出た。

修理。保険。連絡。見積もり。

全部面倒だった。

私は何となく傷の写真と置き手紙を撮り、軽い愚痴のつもりでSNSに投稿した。

『やられた。逃げられなくて良かったけど、めんどくさ💦』

その時は、みんなが「災難だったね」と共感してくれると思っていた。

だが。

通知は、予想外の方向で荒れ始めた。

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『いや、ちゃんと連絡先残してるじゃん』『誠意ある人を晒す必要ある?』『逃げてないだけ立派』『被害者ムーブきつい』

私は眉をひそめた。

いや、被害者なのはこっちだろ。

車を傷つけられたんだぞ?

なのに、なぜか私が責められている。

さらに追い打ちのように、こんなコメントまで付いた。

『相手、“当てた後に戻って手紙書いた”って相当勇気いると思う』『普通は怖くて逃げる人多い』

そのコメントを見た瞬間、少しだけ胸がチクリとした。

……確かに。

逃げようと思えば逃げられたはずだ。

夜の駐車場。防犯カメラも微妙。誰も見ていない。

それでも、その人は戻ってきた。

わざわざ紙を書き、名前は書いてないが、自分から連絡先を残した。

そこまで考えた時、知らない番号から電話が鳴った。

「……もしもし」

『あ、あの……先ほどお車を擦ってしまった者です。本当に申し訳ありませんでした……』

電話口は、若い女性の声だった。

震えていた。

『子どもを乗せていて、焦ってしまって……本当にすみません……』

後ろでは、小さな子どもの泣き声まで聞こえる。

私は思わず黙った。

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勝手に、“適当なやつ”を想像していた。

だが実際は、事故を起こした後、逃げずに戻り、震えながら電話してきた普通の母親だった。

『修理代は必ず払いますので……』

そこまで聞いた時、なぜか私はSNSの投稿画面を開いていた。

通知欄はさらに荒れている。

『晒すほどのこと?』『相手かわいそう』『これでSNSに上げられるの怖すぎる』

私はその画面を見ながら、急に恥ずかしくなった。

私は、“逃げなかった人”を、ネットに晒していたんだ。

数分後。

私は投稿を削除した。

翌週、相手と保険会社を交えて話した。

現れたのは、電話の通り、まだ幼い子どもを連れた女性だった。

席についた瞬間、彼女は深く頭を下げた。

「本当に申し訳ありませんでした……」

保険会社の担当者が苦笑しながら言った。

「最近は、連絡先を残さず逃げるケースも多いので……ここまで誠実な方は珍しいですよ」

その瞬間。

私は、自分がどれだけ感情だけで動いていたか思い知らされた。

もし相手が逃げていたら、私は間違いなく怒っていた。

でも。

逃げずに責任を取ろうとした相手まで、“ネタ”としてSNSに上げてしまった。

修理代の話はすぐ終わった。

最後に女性は、また頭を下げた。

「本当にすみませんでした」

私は初めて、素直にこう返した。

「……いえ。こちらこそ、すみませんでした」

彼女は少し驚いた顔をした後、小さく笑った。

帰り道。

修理予定の傷よりも、自分が軽い気持ちで投稿した数枚の写真の方が、ずっと格好悪かった気がした。

最近、何でもすぐ晒される。

失敗した人も、謝った人も、反省した人も。

でも本当は――

逃げなかった人を叩く社会より、ちゃんと謝れる人が報われる社会の方が、少しくらい優しくていいと思った。

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「おい、生ビール」なら1000円、「すみません、生一つください」なら380円。店員を奴隷のように扱う客へ、店主が“言葉遣いで620円差”の料金表を掲示。「客だぞ」と逆ギレした男に『お客様は神様ではありません』と告げた瞬間、店内の空気が一気に変わった。
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2026/07/09
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2026/07/09
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2026/07/08
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2026/07/08
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2026/07/07
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2026/07/07
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2026/07/06
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2026/07/06
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2026/07/06
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2026/07/02