石垣島に来た初日の夜だった。
昼は海を見て、
カフェに入って、
「やっぱり来てよかったね」って、
友達と笑っていた。
旅行って、
こういう時間のために頑張って働くんだなって思ってた。
だから——
あの瞬間までは、
本当に普通の楽しい旅行だった。
夜。
コンビニに寄った帰りだった。
後ろから、
男たちの声が聞こえた。
「ねえ、どこ泊まってんの?」
「このあと飲もうよ」
最初は、
まぁよくあるナンパかなと思った。
適当に笑って、
「大丈夫です」って断れば終わると思ってた。
でも、
違った。
私たちが無視して歩き出した瞬間、
後ろから空気が変わった。
「は?感じ悪っ」
声のトーンが一気に低くなる。
嫌な予感がした。
私は友達の腕を軽く引っ張って、
そのまま早足になった。
すると——
「クソブス」
後ろから、
はっきり聞こえた。
一瞬、
頭が真っ白になった。
え?
今、
何て言った?
振り返った瞬間、
男の一人がニヤニヤしながら近づいてきた。
「調子乗ってんじゃねーよ」
そのまま、
腕を掴まれた。
ゾッとした。
石垣島の夜道。
周囲に人は少ない。
旅行先。
土地勘もない。
その瞬間、
初めて本気で思った。
——逃げなきゃ。
私は反射的に腕を振り払った。
「やめてください!」
声を出した瞬間、
近くにいた人たちがこちらを見る。
男たちは一瞬だけ怯んだ。
でも、
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