私の彼女は、
付き合った頃からずっと
私との接触を避けていた。
最初に違和感を覚えたのは、
彼女の家に泊まりに行った日のことだった。
シャワー上がりの彼女の足に、
赤い発疹のようなものが広がっていた。
「それ、大丈夫?」
私が聞くと、
彼女は慌てて足を隠した。
「ごめん…」
「これ、感染するかもしれない病気なの…」
その日からだった。
彼女は、
キスも避けるようになった。
手を繋ぐのも短時間。
当然、
それ以上の関係もなかった。
でも彼女は、
毎回泣きながら謝った。
「本当は普通の恋人みたいにしたい」
「でも、うつしたくないの…」
私は責められなかった。
むしろ、
“こんなに苦しんでる彼女を守りたい”
そう思っていた。
病院代も出した。
送り迎えもした。
体調が悪いと言われれば、
仕事を切り上げて駆けつけた。
親も友人も、
みんな彼女に同情した。
「お前しか支えられないよ」
「大事にしてあげな」
私は、
“優しい彼氏”でいようと必死だった。
でも今思えば、
おかしなことだらけだった。
病院名を聞いても、
「言いたくない」とはぐらかす。
薬も絶対に見せない。
診断書も、
一度も見たことがなかった。
それでも私は、
疑うことができなかった。
だって、
彼女はいつも苦しそうだったから。
そして私は、
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]