人気ラーメン店の行列で、目の前にいた家族に平然と割り込まれた。
2年前の冬。
都内にある札幌味噌ラーメンの人気店だった。
寒い日で、外に並んでるだけでもけっこうキツい。
でも、あそこの熱々のラードが浮いた味噌ラーメン、ほんとにうまいんだよね。
だから私もちゃんと列に並んでた。
私の前には、中学生くらいの女の子がひとり。
手ぶらで、ぼーっと立ってた。
その時点でちょっと嫌な予感はしてた。
あー……これ、もしかして。
って思ったら、案の定だった。
少しして後ろから、父親、母親、妹っぽい3人がゾロゾロ登場。
で、そのまま何の迷いもなく、その女の子のところに合流。
はい、来た。
代表待ち。
は?
いやいや、おかしいだろ。
こっちは寒い中ちゃんと並んでるのに、なんで後から来た家族がしれっと私の前に入るの?
しかも悪びれる感じ、ゼロ。
父親なんか歩きタバコしながら来てて、もうその時点で「あ、無理」ってなった。
モラル終わってる人って、だいたい登場の仕方からもう雑なんだよね。
正直、イラッとした。
でも一瞬だけ迷った。
言う?言わない?
相手、どう見てもガラ悪い。
土方系っていうのかな、体格もいいし、声もデカそう。
しかもこっちは女ひとり。
正直ちょっと怖かった。
でも、このまま黙るのはもっと無理だった。
だって、私が我慢したら、この人たち「こういうのって通るんだ」って学習するじゃん。
いや、学習すんなって話だけど。
私はできるだけ冷静な声で言った。
「すみません、並んでるんですが?」
すると父親、ゆっくりこっち向いて、思いっきり睨んできた。
「……あ?何だお前」
その時点で、は?だったけど、さらに続けてきた。
「女一人のくせに、いい度胸してんな。ケンカ売ってんのか?」
マジで意味わからん。
割り込んできたの、そっちだよね?
なんで指摘したこっちが絡んだことになってるの?
しかも父親、拳をポキポキ鳴らしながらじわっとこっちに圧かけてきた。
横にいた母親も妹も、なぜか私を睨んでる。
いやいやいや。
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