「またかよ……!」
夕暮れ、私は愛車RAV4を停めようとした瞬間、隣の親戚の黒い車がまた越境して駐車していた。車の先端が我が家の車庫入口ギリギリ。心臓が跳ね、思わず息を止めた。
何度も忍耐してきたけれど、今回はもう限界だ。
「毎回この止め方、わざとか?」
私は車から降りながら、内心で舌打ちする。RAV4を丁寧にバックさせるのも、もう何回目だろう。まるで駐車の試験を何度もやらされているような感覚。
「こんなにスペースあるのに、なんでわざわざこう停めるんだ!」
口に出すと自然と怒りが込み上げる。心の中で「いい加減にしろ!」と叫ぶ。
前回も注意したのに、あの親戚は「これぐらい大丈夫でしょ」と言っただけだ。
「大丈夫じゃないから問題なの!」私は拳を握りしめ、決意を固めた。
私はスマホを取り出し、車の位置、角度、そして車庫の入口がどれだけ塞がれているか、写真に収めた。
「これでわかるだろう」
ただ黙って撮影しているだけでも、胸の奥に爽快感が少し芽生える。
そのまま、文章を添えてコミュニティのグループに投稿した。
「隣人の方、駐車マナーを守ってください」とだけ書いた。車種や場所もすべて写真で明示。誰が見ても「これは迷惑だ」と分かる内容だ。
投稿してから30分ほど経った頃、玄関のチャイムが鳴った。
外を見ると、隣家の親戚と年配の家族が、こちらを見下ろすような顔で立っている。
「え……もしかして…写真の件で?」
私は淡々と頷き、心の中で「来たか」とほくそ笑む。
言葉ではなく、写真で証拠を示しただけで、こうも態度が変わるものか。
親戚は車に戻り、指示された通り車を丁寧に停め直す。
私はその様子を家の窓から見守りつつ、内心でガッツポーズ。
「これで、我が家の車庫は安全だ」
日頃のイライラが、一気に爽快感に変わる瞬間だった。
翌日、駐車スペースには、鮮やかな白線が引かれた。
以前なら誰も気にしないラインだが、今は明確に区切られ、誰が停めても越境できないようになっている。
隣家の車も、以前のように斜めに止めることはなくなった。
RAV4をバックするたびに、以前のストレスが夢だったかのように思える。
私は心の中でつぶやいた。
「やっと、我が家のルールが守られる」
もう二度と、あの越境駐車で焦ったり怒ったりすることはない。
写真一枚と、ちょっとした行動で、隣人たちを動かせるなんて…爽快すぎる。
そして何より、この経験で学んだ。
小さな我慢も、証拠を伴って行動に変えれば、状況は必ず好転する。
隣人の無神経さに腹を立てるだけで終わらせない。
行動すれば、世界は変わる。
RAV4を駐車場に収めながら、心の中で小さくガッツポーズ。
今日も、車庫の平和は守られた。