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「飲めないなら帰れって本気ですか?」ゴールデンウィーク、友人と焼き鳥屋に入ったら店主が真顔で告げた“全員アルコール注文必須”…私たちは絶句、その瞬間隣の常連がポツリ「最近の水だけ客が店を潰しかけたんだよ」
2026/06/03

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店の入口に貼られた一枚の紙を見た瞬間、私は正直こう思った。

「うわ、最悪の店に来ちゃったかもしれない」

そこには大きな文字で、こう書かれていた。

「当店は呑み屋です。必ず全てのお客様にお酒のご注文をしていただきます」

さらに下には、

「水だけでいい」
「焼き鳥が美味しいと聞いた」

そういう理由は一切受け付けない、とまで書かれていた。

ゴールデンウィークの夜。

私は友人たちと、評判の焼き鳥屋に来ていた。

外から見た店は小さくて、煙の匂いもよくて、いかにも美味しそうな雰囲気だった。

でも、その張り紙を見た瞬間、楽しい気分は一気に冷めた。

「いやいや、今どき全員酒必須って何?」

私は思わず小声で言った。

友人の一人は車で来ていた。

当然、お酒は飲めない。

店に入って席につくと、その友人が店員さんに確認した。

「すみません、今日は運転なので、ソフトドリンクでも大丈夫ですか?」

すると店員さんは、申し訳なさそうな顔をしながらも、はっきり言った。

「申し訳ありません。当店はアルコール注文制となっております」

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一瞬、空気が止まった。

友人は苦笑いした。

「いや、運転なんですけど……」

そのとき、奥から店主らしき男性が出てきた。

五十代くらい。

無愛想で、頑固そうで、正直ちょっと怖い雰囲気だった。

そして店主は、私たちを見て一言だけ言った。

「飲めないなら、他へ行ってください」

その言い方に、私はカチンときた。

友人もさすがにムッとして、

「そんな言い方あります?」

と言い返した。

でも店主は表情ひとつ変えなかった。

「うちは居酒屋ですから」

店内にいた他のお客さんたちも、こちらを見ていた。

かなり気まずい。

私は心の中で完全に決めつけていた。

「この店、感じ悪すぎる」
「SNSで炎上しても仕方ないタイプだ」

そう思った。

すると、その空気を破るように、隣の席にいた常連らしき男性が苦笑いしながら口を挟んできた。

「まあまあ。店主も昔からこんなんだったわけじゃないんだよ」

私は少し驚いた。

常連の男性は、焼酎のグラスを置いて続けた。

「前はソフトドリンクでも水でも、普通に入れてたんだよ。でも最近さ、水だけ頼んで何時間も居座る客が増えたんだ」

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私は黙って聞いた。

「焼き鳥を数本だけ頼んで、三時間も四時間も騒ぐグループ。追加注文なし。水だけおかわり。混んでる時間でも席を立たない」

店主は何も言わず、焼き場で串を返していた。

けれど、その横顔は怒っているというより、疲れ切っているように見えた。

常連さんはさらに言った。

「店ってさ、席が埋まってるだけじゃ儲からないんだよ。回転しないと潰れる。特にこういう小さい店は」

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