ニュースで数字だけ見た時は、まだ少し遠い話だと思っていた。
「埼玉で連続窃盗」
「数日で20件以上」
もちろん怖い。
でも正直、こういうニュースは毎日のように流れてくるから、最初はそこまで実感がなかった。
それが地図を見た瞬間、一気に変わった。
さいたま市の周辺で5件。
その後、熊谷、行田、深谷方面で一気に16件。
さらに27日にも複数件。
点がぽつぽつ増えているだけじゃない。
国道16号、17号のあたりを見ながら、嫌な想像をしてしまった。
これ、移動しながら狙ってるように見えないか。
もちろん、全部が同じ相手だと決まったわけじゃない。
でも、普通に暮らしている側からすると、そんな細かいことより先に不安が来る。
「次はどこ?」
この一言が頭から離れなくなる。
被害者の人が「震えが止まらない」と話していたらしいけど、あの言葉は本当に重いと思う。
盗まれた物の金額だけじゃない。
家に誰かが入ったかもしれない。
自分の生活を見られたかもしれない。
また来るかもしれない。
その恐怖は、被害にあった人にしか分からない。
私はこのニュースを見てから、夜に玄関の鍵をもう一回確認した。
窓も見た。
普段なら気にしない外の物音にも、少し反応してしまった。
たぶん、同じような人は多いと思う。
「うちは大丈夫」
そう思いたい。
でも、こういう事件はその油断を突いてくる。
家のまわりに置きっぱなしの工具。
暗いままの駐車場。
長い間動いていない車。
外から見える荷物。
少しの隙が、狙われる理由になるのかもしれない。
だから今すぐできることは、そんなに難しいことじゃない。
鍵を閉める。
窓を確認する。
センサーライトをつける。
防犯カメラがあるなら角度を見る。
近所で知らない車が長く停まっていたら、ナンバーではなく特徴を覚えておく。
不安をあおりたいわけじゃない。
でも、何か起きてからでは遅い。
こういう時に大事なのは、一人で抱え込まないことだと思う。
近所の人と一言話すだけでも違う。
「最近こういうニュースありましたよね」
それだけでいい。
お年寄りだけの家。
昼間に留守が多い家。
夜になると人通りが少ない道。
そういう場所を、地域で少し気にするだけでも変わる。
本当は、こんなことを考えずに暮らせるのが一番いい。
鍵を何度も確認しなくていい生活。
夜中の音にびくっとしなくていい生活。
ニュースの地図を見て、自分の家との距離を測らなくていい生活。
それが普通だったはずなのに、今はその普通が揺れている。
一番腹が立つのは、真面目に暮らしている人たちが怖がらされていることだ。
朝から働いて、家族を守って、毎日をなんとか回している人が、なぜ自分の家でまで怯えなきゃいけないのか。
そこが本当に納得できない。
ただ、怖がるだけで終わらせたくない。
こういう時こそ、地域の目が大事になる。
変な音がした。
見慣れない車がいた。
空き家の前で不自然に人が止まっていた。
小さな違和感でも、共有していいと思う。
「気にしすぎかな」で済ませない。
それが次の被害を防ぐかもしれない。
そして警察には、できるだけ早く流れをつかんでほしい。
どこで起きたのか。
どの時間帯なのか。
どういう場所が狙われているのか。
地域の人が自分で守れるように、必要な情報は早く出してほしい。
不安なまま放置されるのが一番きつい。
今回の地図を見て、私ははっきり思った。
これは埼玉の一部の話じゃない。
国道沿いに暮らす人。
車で移動しやすい地域に住む人。
夜に人通りが減る住宅街にいる人。
みんな、自分の家の話として考えた方がいい。
「まだ近くじゃないから大丈夫」
その考えが一番危ないのかもしれない。
今日は何もなかった。
それで終わりじゃなくて、
今日確認しておく。
今日、家族に話しておく。
今日、近所の人と情報を共有しておく。
それだけで、明日の安心が少し変わる。
被害にあった人たちが、少しでも早く落ち着いて暮らせるようになってほしい。
そして、こんなことをする人間には、必ず責任を取らせてほしい。
普通に暮らす人たちが、普通に眠れる地域であってほしい。
本当にそれだけなんだよ。
引用元:,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]