「荷物を受け取っただけで、3,440円請求された。」
最初、本当に意味が分からなかった。
その日、普通にネットで買った荷物が届いただけ。
いつも通り、インターホンが鳴って、受け取って終わり。
それだけのはずだった。
でも夜、ポストに一枚の紙が入っていた。
管理からの通知。
「駐車場利用料金について」
嫌な予感がして、すぐに開いた。
・駐車料金 3,000円
・駐車料金(追加) 440円
合計 3,440円
一瞬、手が止まった。
……駐車料金が、二回?
何度見ても同じ。
車を停めたのは配達業者。
私はただ荷物を受け取っただけ。
なのに、その費用が全部こちらに来て、しかも二重に取られている。
意味が分からなかった。
すぐに管理室に電話した。
「すみません、この駐車料金ってどういうことですか?」
返ってきたのは、淡々とした説明だった。
「配達業者様が駐車場を利用された場合、
その費用は住戸側のご負担となっております」
一瞬、言葉を失った。
「それ、事前に説明ありましたか?」
「規約に記載しておりますので」
出た、その一言。
でも正直、そんな細かいところまで読んでいない。
というか——
「路上駐車、できないですよね?」
「はい、安全管理上、禁止しております」
やっぱり。
つまり。
停めるしかない構造で、
停めたら課金されて、
その費用は住人持ち。
しかも、その内訳すらよく分からない。
「……これ、なんで駐車料金が二つあるんですか?」
少しだけ沈黙があった。
「詳細につきましては、管理会社の方で——」
はっきり答えない。
ここで、はっきり思った。
ああ、説明できないんだなって。
私は一度、ゆっくり息を吐いてから言った。
「分かりました」
トーンはそのまま、変えずに続けた。
「この内容、第三者にも確認してみますね」
その瞬間だった。
空気が変わったのは。
「……少々お待ちください」
保留音。
さっきまでとは違う対応。
数分後、別の人に代わった。
おそらく責任者。
「本日はご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
最初に謝罪。
やっと来た、と思った。
「本来であれば、より分かりやすい説明を行うべきでした」
その通りだと思った。
「今回の駐車料金につきましては、こちらで返金対応させていただきます」
やっぱり、そうなるよね。
さらに。
「今後は料金体系の見直しと、事前案内の徹底を進めてまいります」
さっきまでの「規則です」が嘘みたいだった。
「……ありがとうございます」
それだけ言って、電話を切った。
しばらく、その場に座ったまま動けなかった。
怒っていたわけじゃない。
ただ、納得できなかっただけ。
3,440円の問題じゃない。
問題は、
「よく分からないまま請求される仕組み」
それが当たり前みたいに運用されていること。
もしあのまま何も言わなかったら、
きっと次も、その次も同じだったと思う。
荷物を受け取るたびに、
知らないうちにお金が引かれていく。
これ、ちゃんと説明できる人、いる?
この仕組み。
本当に、おかしくないですか?
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